ハンドルが半円を描くように下に向けて曲がっている自転車はすべてロードレーサーだと思っていた。スポーツ自転車に乗り始めるまで自転車は全て同じような形に見えていた。ロードバイクといえば、ドロップハンドルで細いタイヤを装着し、スピードを競う自転車というイメージが強い。不安定で危険な乗り物と思われる向きもある。
ランドナーは、旅に必要な重い荷物を積んで走る。ロードバイクと同じような形はしていても、全く違う性格の自転車である。長い時間乗りつづけるために、スピードよりも快適性や安定性が求められる。ちょっと専門的になるが、ロードバイクよりは径の小さい太いタイヤを装着し、フレームには乗り心地の良いクロモリ鋼を使う。
ブレーキの形式なども異なる。悪天候に備えた泥よけや夜間走行用のライトも装備する。マニアやファンはランドナー特有の形式美を追及するようだ。条件を満たさないものはランドナーにあらずという人もいるらしい。スピードよりも快適性を求め、旅をすることを目的に作られたランドナーは、高齢のライダーの普段乗りにもちょうど良いかもしれない。
今乗っているロードバイクに少し太めのタイヤを装着し、ゆったりと快適に乗れるランドナーに近いものに改造すれば、ちょっと出かけるにも旅気分が楽しめそうだ。快適で安全にもなる。ランドナーマニアのように形にこだわらなくても、自分が使いやすくて、ランドナー風の自転車だと思えば、それはとりも直さずランドナーなのだ。
旅する自転車ランドナー (ARAYA ホームページより) By: araya-rinkai.jp ARAYA Touriste |
形にこだわらず 気分はランドナー |
旅に誘われた気分で 出掛ければ旅 |
旅に出たと思えば いつでも旅の途中 |
見慣れた場所の はじめての景色 |
近くの街の はじめての通り |
出会いながら 旅をつづける |