仲間うちでは走行会と呼んでいる。特にグループの名前があるわけではない。イベントを企画するわけでもない。週に一度、メンバーの都合を考えて集まり近場を走る。普段は4人のメンバーの家からほぼ同じ距離にある、三岐鉄道北勢線大泉駅隣で地元の野菜などを売る「うりぼう」に集まる。全員が参加できて、雨が降らないことが開催の最低の条件である。
これまで、ロードバイクかクロスバイクで走っていたが、昨年メンバー全員がマウンテンバイクを手に入れたので、走り方が変わった。近場の道は走り尽くした感があったが、マウンテンバイクで走るようになって、コースのバリエーションが増えた。何年も前からマウンテンバイクを所有していた者もいるが、最近手に入れたメンバーが一人いる。新しく乗り始めたメンバーにも無理のないダートコースや林道が走行会の選択肢に加わった。
クロスバイク・ロードバイクで走るか、マウンテンバイクにするか、事前の打ち合わせ事項が一つ増えたが、どちらにするかは思いつきで決めている。昨年1年間の記録を集計したところ、クロスバイク・ロードバイクで走った回数が15回、マウンテンバイクで走った回数が16回だった。走行距離はというと、前者が522㎞、後者は525㎞。計算して走ったように、回数も走行距離も同じである。一回おきに乗るとか、毎回の走行距離を決めているというわけではない。思いつきで自転車を選んでいて、この結果は奇跡である。
平均年齢70歳以上のメンバーの勘と知恵は侮れない。走り方は入門ライダーの域を出ないが、それなりの結果はきちんと残す。仲間うちで何でもないことを褒め合い、自画自賛し、がんばり過ぎないようにがんばる。高齢者の走行会は今年も同じようなペースでつづいていくだろう。
あちらへ行くか こちらにするか |
あれをしたり これをしたり |
あちらを向いたり こちらを向いたり |
あれも試し これも試す |
ここで停まり ここで考える |
こちらから あちらへと 越えていく 進んでいく |