きのう、自転車の後輪がパンクした。パンクに気づいたときの心持ちは、なんとも名状しがたい。ペダルが妙に重くなったと思っていると、徐々にその重さが増す。路面からの振動が体に直接伝わるころには、タイヤは見事にペシャンコにつぶれている。
先週、前輪と後輪のタイヤもチューブも新品に交換したばかりである。今回は、タイヤを少し高価なものにした。ドイツ製である。ハンドメイド・イン・ジャーマニーとサイドウォールに誇らしげに書かれている。カーショップで安売りされている軽トラックのタイヤよりは断然高価。軽乗用車のタイヤの値段に迫る。
タイヤを奮発したのには理由がある。最近、パンクが続いた。一緒に走る仲間が何人かいるが、彼らの自転車はパンクしない。僻んでいるわけではないが、自分ばかりが不良品をつかまされているのか。自分の乗り方だけが悪いということでもないだろう。ならばということで、ちょっと高価ではあるが品質の良さそうなものを選んだ。それが、30㎞ほど走っただけでパンクというありさま、なんという悲劇。チューブの品質によるところもあるので、タイヤばかりを責めるわけにもいかないが、とにかく、自転車悲惨物語である。
仲間と走っているときにパンクをすると、他の人たちまで足止めすることになる。予定が狂う。心苦しい。修理に焦る。ちょっと長い休憩ということでご勘弁願うしかない。
一人のときにパンクをすると、我ながら哀れである。夏なら日陰を探す。冬の寒いときであれば、風を避けられる陽当たりの好い場所まで、とりあえず自転車を押して歩く。そもそも、自転車は乗り物なので、押して歩いているとすれ違う人に違和感をもたせてしまうらしい。曲りなりにもスポーツバイクの恰好をしていると、余計に不思議な感じがするのか。この人は一体何をしているのだろう、という目で見られる。
きのうは、強い日差しを避けて、病院の駐輪場の屋根の下を借りた。チューブを入れ替えるだけなので、所要時間は15分程度である。熟練した人ならもっと速いだろう。予備のチューブを1本は携行しているので、1度のパンクなら簡単に対応できる。2回目となると、チューブの穴をふさぐことになるのでひと手間増える。不運と諦めて修理するしかない。
走る時間と距離が長ければ、パンクの確率が高くなるのは解る。解ってはいても、パンクした自転車だけは好きになれない。気を取り直し、開き直って修理にとりかかる。速く、正確にパンク修理ができる技を習得するいい機会である。原因を確かめて、次のパンクに備えるにはいい機会である。開き直るには、それが面倒なことでも、いい機会にめぐまれたと自分に言い聞かせるしかない。
新しいタイヤに交換した
いい機会なのでチューブも新調した
Continental GRAND PRIX CLASSIC 700×25C
クロスバイクには装備過剰?
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Handmade in Germanyとロゴが入っている
どこがハンドメイドなのかよく判らないが…
信頼できそうなタイヤという気がする
これで、当分はパンクと縁が切れるはず…
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ところが、交換した直後にパンクした
この写真は同じタイヤのものではないが…、
ホイールから外されたタイヤは哀しげである
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マウンテンバイクならこんな道(?)も走るのだから
パンクしても不思議はない…
覚悟しているときには案外パンクしない
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パンクさえしなければ…
どんな場所でも涼しい顔をして走っていられる
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番外
何事もいい機会なので…
この際、パンクの原因も調べておきましょう!!
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チューブの損傷もチェック
きちんと修理のうえ、再利用しましょう!!!
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