友だちがロードバイクに乗っていて、前から来た車をよけそこない、ブロック塀にぶつかった。これが最初の失敗。
幸い怪我はなく、ハンドルの左側についているシフトレバー(変速装置とブレーキのレバーが一体なっている)の損傷だけですんだ。
彼は、行きつけの自転車屋さんへ壊れた自転車を持ち込んだ。修理の詳細は確認をせずに、すべて自転車屋さんにお任せで修理を依頼した。客と店の信頼関係の問題なので、とやかく言う必要はない。
自転車屋さんは詳しい修理内容を説明をせずに、総額で22,000円程かかるということで修理を引き受けてくれた。友だちはそのまま自転車を預けて帰った。修理代はリーズナブルだし、すぐに修理をしてもらえるのもありがたい。
ところが、もう少し丁寧に修理の内容を確認していれば、最初の失敗はもっと値打ちになった。せっかくシフトレバーを交換するのなら、長年使っていたシフトワイヤーとブレーキワイヤーなども一緒に交換すれば、工賃の節約ができて他の部品の交換もできただろう。これが二つ目の失敗である。
友だちには取り外したシフトレバーを自転車屋さんからもらってくるように頼んでおいた。壊れた部品も歪んだところを修正すれば予備の部品として使えるかもしれない。
案の定、事故に遭ったシフトレバーは歪みを修正すれば、また使えそうである。これくらいは素人でも直せる。何でも新品に交換すればいいというものではない。そう思って、レバーにパイプをかぶせて延長し、力技で歪みを伸ばそうとしたら、レバーの付け根がポキリと折れてしまった。捨てられる運命の部品ではあったが、高価な部品だけに惜しいことをした。
不注意の事故による自転車の損傷、その修理を依頼するときの確認不足、そして部品の構造をよく確かめずに無理な復元を試みた部品の破損。失敗の連鎖はよく考えればどこかで断ち切れたはずだ。そもそも気をつけていれば連鎖の起点もなかっただろう。







何事にも慎重に行動して、先を見通した判断力が必要ですね。
返信削除かく言う私は、深く考えずに思いつきで動いてしまうことが多く、ミスもよくあります。その都度反省はするけれど、それが次の行動に生かされない。
まあこれは個々の能力的なものも大きいでしょうね。
日本人は諸外国と比べて自尊感情が極端に低いようです。国民性もありますが、やはり自分を肯定して自信をもって行動できる人間でありたいです。『失敗の連鎖』という表題とはズレたコメントになってしまいました。
添付写真のなかで、そっぽを向いた鹿は本物の野生の鹿ですか?
もしよろしければ、どこで撮影されたのか、お教えください。それとも合成写真(笑)?。鹿は警戒心が強く、音にも敏感ですが、よく自転車と同じ枠内に収められたなと、感心しました。もう一枚の狙ったものが映らない失敗とは、〈丸石自転車〉の看板でしょうか。レアものですね。違うかな。
年齢とともに身体の動きが鈍くなり、気をつけていても失敗することが多くなりました。自転車に乗るときには、慎重の上にも慎重に、事故や転倒には十分に気をつけたいと思います。
返信削除身体ばかりではなく、思考、判断にも衰えがあるようで、気をつけていても失敗を繰り返すことがあります。連鎖を断ち切り、立ち直る努力が常に必要です。
今回は写真も失敗したものばかりで、ブログのページには貼り付けずに没にしたものをあえて掲載して失礼いたしました。
鹿の写真は、以前にこのブログの「阿下喜チャレンジ」という記事で紹介した、いつも走る我が家から三岐鉄道北勢線の阿下喜駅までの間の、員弁川の堤防で撮影したものです。シャッターを切る直前まで鹿と目が合っていたのに、下を向かれてしまいました。丸石自転車の看板は、阿下喜からさらに山の中に入った集落の廃業した自転車さんのものですが、何の写真かよくわかりませんね。