『60歳からはじめる趣味の自転車』(2024, 辰巳出版)という本を買った。「ゼロからでもリターンでも走り出すならいま!」という副題がついている。表紙をめくると、「冒険するのに年齢なんて関係ない、自転車と一緒なら。」と、自転車に乗ることをあおっている。
自分に当てはめると、スポーツ自転車に乗り始めたのがちょうど60歳のときだった。ゼロからのスタートではあったが、幼稚園児のころから高校生時代まで自転車に乗っていたのでリターン組ともいえる。
72歳にもなって、いまさら『60歳からはじめる…』でもないと思いながら、これまでの振り返りをするにはちょうど良いと思って読んだ。
「趣味として楽しむ自転車とは?」「自分にぴったりの自転車ライフをはじめよう!」という記事がある。「身体の健康と自転車の健康」といったお役立ち情報がある。「ジャンル別スポーツ自転車カタログ」も載っている。よく似た記事をどこかで読んだ覚えがある。
それもそのはず、『60歳からが楽しい自転車趣味人』(2020, 辰巳出版)という本を4年前に買っていた。このときは「年齢不問 自転車に乗ってもっと元気にアクティブに!」という副題にあおられた。記事の内容に重複が多い。紛らわしいタイトルの二番煎じの本を出すな、辰巳出版。
そういいたいところだが、読み比べると4年間の変遷がうかがえる。紹介されている自転車のブレーキはディスクブレーキが主流になっている。小径車が大きく取り上げられているのは、60歳以上のライダーに小径車の愛好家が増えているからか。4年前には新顔だったE-bikeの記事が幅をきかせているのも新しい。
雑誌と単行本を合わせたムック本(magazine+book=mook)は、写真や図説が多くて読みやすい。よく時代を反映している。世の自転車愛好家の動向を知るにはちょうどよい。60歳からの自転車とのつき合い方を振り返り、自転車に乗る気をあおられた。
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何歳からはじめると 限ったことでもないだろう |
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今からはじめる |
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ここでおわる |
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どこからはじめても はじめるときが今 |
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どこでおわっても おわったときが今 |
いつも人間(私)は自分というものを軸にして生きているので、20歳のときも50歳になっても、70歳を過ぎた今でも、そんなに歳をとった感覚になりません。肉体的にはいくつか衰えを実感したりはしますが、今抱いている気持ちや考え方などは若い頃のままのような気がします。どうなんでしょうね。このブログを拝見しても、MARIOさんの積極的な行動や探究心、遊び心は年齢ではないなと思われます。私の現在の職場でも、20~30代の若い世代が先頭に立って動いているかというと、言われたことしかできない。50代以上の熟年職員がパワフルに働いているシーンをよくみかけます。年齢ではなく、本人がもっている姿勢でしょうね。
返信削除ムック本というのは、ありがたいものです。写真や図説があっての文章なので、じつにわかりやすく疲れない。コーヒーを飲みながら、いやしの空間でがぴったりです。
私もスポーツ自転車に乗り始めて5年ほどですが、最初はいろいろ参考本を取り寄せました。
『大人のための自転車入門』『スポーツ自転車で走ろう』『大人のロードバイク教科書』など。
{やりたいときが、始めどき!}などのフレーズに踊らされ、大事だと思われるところに赤線を引いたりして、その気になっていました。でも今になってみると、のんびり気楽に走るのが一番だなと思うようになりました。
火野正平さんの2024心旅、秋編。ピンチヒッターがつないでいます。来週あたりからそろそろ三重県に近づきます。いち早い回復を願っています。 べーえんべー
べーえんべーさんは私と同じ世代だからでしょうか、考えておられることや感覚がとても近いようで、親近感がわきます。自転車を始めたころに読まれたという本、私も、同じものをもっています。
返信削除70歳を過ぎた今も、若いころと比べてそれほど老いを感じるわけではありません。おかげさまで、健康に毎日を過ごせているからかもしれませんが、若いころと同じように何でもできるような気持でいます。
ただ、このブログにも、小学生や中学生だったころの出来事を書くことがありますが、あのころの自分も本当に自分だったのか、あの頃は別の自分がいて、それを今になって別の世界からのぞいているのか、よくわからない不思議な感覚にとらわれることがあります。
若いころの自分の世界を振り返ったり、まだまだ知らない世界に自転車を通して出会えたりすることを楽しみにしながら、もう少しブログをつづけてみます。BS放送を視聴していませんので、『こころ旅』のことはよくわかりませんが、日野正平さん、お休み中ですか。復帰されて、番組をつづけられるといいですね。