冬をむかえる

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'25.1.22 山を見て走る

2023年5月13日土曜日

自転車中心主義

 主義というほど大げさなものではが、仕事を辞めて家に居るようになってからは、気がつけば自転車に乗ることを中心に生活が回っている。

 以前にもブログに書いたが、今年数え歳で100歳になる父がいるので、長い間家を空けて遠くへ出かけることはできない。父を連れて旅をするというようなこともむずかしい。かといって、天気のいい日に家にこもって本を読んでいるというのもつまらない。

 自転車は、ほんの少しの時間にふらりと出かけても、心のもちよう次第で長い旅に出たような気分が味わえる。この面白さは、色褪せない。

 自転車で出かけた先で写真を撮る。週に一度更新するブログにそれを掲載する。自転車に乗ることが、日課を決めたり少し先までの計画を立てたりするときの最優先事項になる。

 天気予報を見るのは、自転車に乗るためである。特に風向きや風の強さは気になるところである。自転車には大きく影響する。

 広くはない庭の、それでも手入れは必要であるが、天気と相談して、先ずは自転車に乗る時間を確保してから、庭いじりの計画を立てる。

 人と会うにも、自転車の乗ることの方を優先する。仕事をしなくなってからは、どうしても会う必要がある人は少ない。人と会う約束は雨の日に、と思ってしまう。自転車を優先していると、友だちと疎遠になりかねない。自転車中心主義などと悦に入っていると、見逃してしまうことも多くなるかもしれない。

 生活は自転車の車輪と一緒に回っているなどと恰好をつけている。ところが、スポーツ自転車に乗り出すには若干の準備もいる。面倒なので、煙草を買いに出かけたり、手紙を出したり散髪に行くときに、ほんのご近所まで行くのにも自動車を使う。これでも自転車中心主義といえるのか、はなはだ疑問である。

日々の生活の真ん中で
自転車に乗っている

自転車の肩越しに季節の花を見る

自転車の向こうに季節の花を眺める

自転車の似合う場所を探し
自転車の似合う場所に出かける

日々の生活の外へも
自転車で出かける

こうやって
新しい場所にも
新しいものにも
出会っていくが
見落としている物や
会えずに終わる人も
あるのかもしれない





2 件のコメント:

  1.  今のサマータイム、私は朝5時40分から30分ほど家の近くを散歩しています。そこで毎朝出会うのは、犬の散歩をする人が2組、10㎞ほどウオーキングをしている人が1人。あいさつを交わしたり、他愛もないよもやま話をするのが毎日の日課です。
    夕方は墓参りに歩きながら四季の移ろいを楽しむ毎日、そこでも必ず出会う人が2組ほどあります。

     早朝も夕方も、みなさんほぼ同じ時刻に同じ場所に現れます。
     これもMARIOさんの仰る『○○中心主義』の一つといっていいのでしょうか。今風にいえば、朝夕のルーティンですかね。
     
     私の一日で中心となるものは、これといってありません。午前中は軽く職場で仕事をして、昼からは野菜作りや花壇の世話、気が向いたときに自転車に乗るという何かビシッとしたものがない日々を繰り返しています。

     あと何年の人生になるのか、こればかりはわかりません。
    火野正平さん曰く、{人生下り坂、最高ー!}と唱えるように、毎日の過ごし方、終活活動をしようかな、と思いました・・・ほんの少し。

     

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  2.  朝早く起きられる人がうらやましです。私は宵っ張りのところもあって、朝は早く起きられません。昨年の夏、一度だけ5時半ころから早朝ライドを決行して、とても気持ちが良かったので、早起き主義も取り入れられたらいいとは思います。

     べーえんべーさんは野菜作りをやっておられるのですね。これも、奥が深い趣味(?)ですね。土作りから作物の選定、毎日の管理や天気との勝負など、私は詳しくないですが、たいへんな労力が要ると思います。畑中心主義も主義として十分にアピールできるのではないでしょうか。

     自転車で走っていても、いつも同じ畑で姿を見かける人がいます。決まって同じコースで歩いたり自転車に乗ったりしている人とすれちがうこともあります。

     みなさん、それぞれに思い入れがあって、毎日の楽しみを見出しておいでなのだと思います。私は、もうしばらく自転車中心主義を貫くことにいたします。

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