サドル、自転車の腰掛け。Saddleはもともと馬の鞍のことで、それが乗り物の腰を下ろす部分にも使われるようになった。
スポーツ自転車に乗らない人からは、長時間、長距離を自転車で走るとお尻が痛くならないかと尋ねられる。痛くなることもある。痛くならないこともある。
お尻が痛くなるので長時間は自転車に乗れないという人がある。そんな人のために、お尻にパットのついた自転車用のズボンやインナーもある。あるにはあるが、特に夏場などは薄手のズボンやジーンズで気軽に乗りたい。
お尻が痛くないようにと幅が広くて柔らかいサドルを使うと、ペダルを踏む力の入れ具合や脚の回し方に支障が出る。サドル選びは難しい。
幸い、私は薄手のズボンのままで長時間走ってもお尻の痛みはない。初めて自転車を買ったときに、革のサドルに交換した。サドルの機能はよく判らず、見た目の格好良さに魅かれて買った。これが良かった。
新しい革のサドルは硬くて、木か硬質のプラスチックのようだ。ところが、しばらく使っていると革が適度に変形し、座り心地が良くなる。硬さよりも形が大事なのだろう。
サドルの取りつけ位置によっても乗り心地が変わる。ペダルを踏みやすい高さにすることはもちろん、前後の位置も調整する。サドルの前を低くしたり高くしたり、角度を変えても乗り心地は変わる。調整がうまくいけば座り心地は良くなり、ペダルも踏みやすい。
長い時間付き合ってもらうサドルだから、自分に合ったものを選び念入りに調整する値打ちはある。乗り慣れてはいても、こんなものだろうと決めつけずに時々は調整をしたい。もっとも、自転車に快適に乗るためには、サドルのことだけ考えていればいいというものでもない。自分の身体や日々の雑事も老いと慣れに任せずにときどきは見直したい。
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長さ28㎝幅15㎝の 何とも狭い居場所なのに |
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花を見れば 野に広がり |
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山並みをあおげば 空に向ってのびる |
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今日は 唐箕と会って 昔語りをした |
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見るもの聞くもの語ること すべてをのせてうつろう 何とも狭くて広い居場所だ |

























