冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2024年11月23日土曜日

マウンテンバイク活用術

   木枯らしの季節の到来である。寒い間はマウンテンバイク(以下MTBと書く)の出番が増える。

 MTBとはウィキペディアによれば、「荒野、山岳地帯等での高速走行、急坂登降、段差越えなどを含む広範囲の乗用に対応して、軽量化並びに耐衝撃性、走行性能および乗車姿勢の自由度等の向上を図った構造の自転車」のことである。1970年代にアメリカで本格的に作られ始めた。それまでは、実用車に太いタイヤをつけて、山岳路や不整地で使われていたらしい。

 ロードバイクを手に入れて、いろいろな場所へ出かけた。華奢なフレームに細いタイヤを装着した自転車では走れない不整地に何度も入り込んだ。子どものころに遊んだ里山、近在の古墳や城跡などへ草生した道を分け入るにはMTB欲しい。ロードバイクの倍以上も太いタイヤに頑丈なフレーム。スピードは出ないが低いギア比に設定された変速機は登り坂に強いはずだ。そう思ってMTBを手に入れた。

 もともと脚力がないし、どんな道へでも分け入り、どんな急坂も登れるという魔法の自転車ではない。それでも、MTBならではの使い道は多い。

 北風の強い日には、MTBに乗る。MTBにまたがると、速く走ろうとは思わない。きつい向かい風と折り合いをつけてゆっくり走る。重い車体は安定していて横風に強い。林や森、低い山の中に入ってしまえば冷たい風とは無縁だ。汗ばむほどに身体は温まる。冬はMTBできまりだ。

 鈍重に見えるMTBだが安定性がよく、平地や街中でも意外に軽快に走ってくれる。少し細くて軽いタイヤに交換し、楽な乗車姿勢を取れるようにすれば、脚力が衰え反射神経が鈍っても安心して乗れるだろう。もっと高齢になったら、MTBを改造してゆったりと走るのが楽しみだ。

きのう
同郷の画家が描いた
絵を観にいった

絵のかけられた壁を
時間が反対に流れていた

絵の前を
むかしのままの
風がよぎった


外に出ると
晩秋の風は
つめたかった

絵の中に観た
Lost hatを
探している

あすはまた
ふるさとの
懐かしくて
新しい景色を
探しに行く

2 件のコメント:

  1. べーえんべー2024年11月28日 17:22

     最近自転車で遊ぶのは、週に1回程度。午後に乗ることが多いので、1回で30㎞ほどです。
     一年間を振り返っても、クロスバイクとMTBは30回と26回で、乗る回数はさほどかわりませんが、走行距離はクロスが約1100㎞に対してMTBは600㎞となっています。どうしてもクロスは遠出のときに使い、MTBは寒い時期や風のある日に利用しがちです。

     そういえば数年前、正月を間近にした寒い日に、500m級の山をMTBで登ったことがあります。山の麓までは北西の季節風が吹き荒れ、こんなのとても無理だろうと思いました。しかし登り始めると、周囲が木々で被われているので、無風状態。静かな山道をハイキングしているような感触でした。しかし登ることには違いないので、真冬のなかでも汗をそこそこかきました。頂上まで登りきって食べたおにぎりは最高でした。こういった体験は、クロスバイクではできませんね。

     MARIOさんは、1年で10000㎞を何度か走破されていますから、古稀を過ぎても一般人との脚力差は歴然としていると思います。
     私は、週1回ペースから2回は走れるようにしたいと考えています。年も年なので、自転車走行に支障を来さないように、就寝前のストレッチや筋トレもやったほうがよいでしょうね(笑)








     

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  2.  いつも欠かさずコメントをいただきありがとうございます。
    同じように走っておられる方があると思うと楽しくなります。励みにもなります。

     私も、MTBを手に入れた当初は、近くの林道に入り込んだり、家の近くの低い山に登ったりして、MTB入門を楽しんでいました。登山と違って、帰り道はほとんどサドルに座って、時々はペダルの上に立ったままで、下れるのが気持ちいいです。

     最近は猿やイノシシ、それにクマまでが出没するとあって、近場の山ではあっても気軽には入るのは恐ろしい気がします。べーえんべーさんも山遊びには十分気をつけてください。

     山の中は危険ということを口実にしていますが、体力的にも山登りはちょっときついです。MTBは慌てず急がずのんびりとポタリングをするのにもちょうど良い乗り物です。クロスバイク、ロードバイク、それにMTBのいいとこ取りをして、楽しもうと思っています。

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