冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2025年2月15日土曜日

案ずるより産むが…

 易かった。マウンテンバイクの油圧ディスクブレーキのオイルを自分で交換するか、どうか。かなり前から思案していた。知人に相談したら、簡単にできるといって、オイル交換用の器具を貸してくれたことまでは前回書いた。気前のいい人なので、新品のブレーキオイルもくれた。こうなったら自分でやらざるを得まい。

 うまくいかないようなら手伝うとも言ってもらったが、忙しい人を煩わせるのも申し訳ない。できれば独力で挑戦してみたい。自転車の部品メーカー、シマノの『ディーラーマニュアル 基本作業書』をネットでダウンロードする。自社製品の取付け方法やメンテナンスの方法が図解入りで説明してある。メーカーの指定通りの整備をすれば間違いないはずだ。

 インターネット上にもオイル交換の方法を解説した記事や動画は多い。いとも簡単にできるとか、シマノのマニュアルにはない裏技があるとか、眉唾ものの内容には注意したい。

 基本作業書を見て、実物のブレーキを観て、さて、交換作業を始めるかどうか。まだ迷っている。いつまで案じていてもきりがない。ブレーキレバーの根元にあるオイルタンクとブレーキ側でパッドを押すキャリパー、それをつなぐ管、その中のオイルを抜いて新しいオイルを注入する、だけのことではないか。

 思い切ってやり始める。小さなタンクのキャップを外しキャリパーの栓(ブリードニップル)を緩める。キャリパー側からオイルが流れ出てしまうのを待つ。後は、注射器のような器具(シリンジ)で新しいオイルを注入する。

 上のタンクからオイルが溢れるまで注入し、オイルの中に混じった気泡をシマノの作業書通りに抜いたら作業は完了。子どものころに竹で作った水鉄砲の水がうまく飛ぶように工夫したのとよく似ている。案外簡単に作業ができた。その結果、ブレーキの効きはかなり良くなった、ように思える。

沈思黙考といえば
体裁はいいが
踏ん切りがつかないだけだ

すわっていないで立ち上がり
立ち尽くしていないで動きだす

進退窮まるというけれど
そう簡単に極められない

居場所を変えれば
見え方が変わる

案じている間は
不安ばかりが先の方に見えていて
安穏はそのまた先にしか見えない


2 件のコメント:

  1. べーえんべー2025年2月20日 15:23

     先週は大寒波のため、3日間ほど生活に支障を来しました。もう大丈夫だろうと思っていたら、またもや今週も雪に見舞われるとは。これだけ1シーズンに大雪が降るのは、この地域ではめずらしいのではないでしょうか。

     昨日は出勤時、幹線道路が凍結していて冬タイヤも効果無し。車が歩道に乗り上げて電柱に衝突していたり、交差点で追突事故を起こしているのを見かけました。

     MARIOさんは車の運転にも詳しいとお見受けしますので、一つお聞きします。私は凍結時のブレーキングがよくわからず、Dレンジで走行中、タイヤが滑り出すと慌ててN(ニュートラル)にしてブレーキをかけます。推進力を弱めてから制動するという発想ですが、まずいいのでしょうか。どうもメカに弱いので、教えてください。

     ところで、雪や強風が続く毎日でMARIOさんもストレスが全開だろうと思いきや、ブレーキオイル交換やその他メンテナンスを行うなど室内で充実した時間を過ごされているようで、いつもながら感心します。
     こんな複雑な作業も自分でシマノ・ディーラーマニュアルを探して調べ、一つずつ作り上げていくのは、研究熱心な職人さんのようです。最近よくNHK新プロジェクトXを観ていますが、目標に向かって突き進む主人公たちの姿に、MARIOさんが重なってきます。

     やりたいことをどんどん追い求めてクリアしていくのは、年齢とは関係ありませんね。でも、あまり根を詰めないようにしてください。

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  2.  我が家の辺りも先週に引き続きかなりの積雪があって驚きました。はしゃぎすぎてMTBで出かけて転倒してもいけないので、今回は自重しています。

     べーえんベーさんは、積雪があってもご出勤だと思いますので、その道中が大変ですね。
    私は、雪や雨の日にはゆっくり自転車いじりなどができるので、それはそれで楽しみにしています。プロジェクトXまではとても及ばないプロジェクトAかBくらいの入口ではありますが、それなりに面白いです。

     車のブレーキのお話がありました。私もあまり詳しくはないですが、滑りやすい道でニュートラルにギアを抜くと危険ではないでしょうか。ギアはそのままでアクセルを離せばエンジンブレーキがかかるので、フットブレーキと併用する方が確実でしょう。

     Lレンジとかスノーモードがあるときは、初めからそれを選択してゆっくり走れば、発進時のスリップもなく、制動時にも効果的ではないでしょうか。自転車の整備にはシマノのディーラーマニュアル、自動車にはその車に備え付けの操作マニュアルを参照されるのがよろしいかと思います。

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