冬をむかえる

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'25.1.22 山を見て走る

2020年9月12日土曜日

自転車の電池

 近ごろは夕暮れの訪れが早い。帰宅が遅くなると帰り道はいつの間にか真っ暗である。私が若かったころ…、今は昔ということになるが、暗くなって自転車に乗るには、かなり余計な力が要った覚えがある。というのも、前照灯を(とも)すためには、発電機を回さなければならないからである。前輪のタイヤの側面にローラーを密着させ、電気を()けるために発電をする。それが重い。おまけにゴーという音がする。

 最近の自転車は、前輪のハブ()に発電機が内蔵されていて、余分な力はそれほど必要ない。音からも解放されている。おまけに光センサーがついているので、暗くなれば自動で点灯してくれる。こんな簡単なことを、なぜ思いつかなかったのか。思いついても、それを支える技術がなくて、実現が遅れたのか。とにかく、発電機は進歩した。
ビンテージ風に、あるいはランドナーという自転車の形式美のために、ダイナモ(直流発電機)を今も使っているマニアはいるようだが、これは例外だろう。 

 前照灯の技術はさらに進歩して、最近では発電機さえ不要である。LEDランプは明るくて電力消費量が少ないので、電池で充分に電力をまかなえる。足に負担をかけず、重量もそれほど増やすことなく、夜でも明るい視界を確保できる。
 小型、軽量、しかも長続きというのは、自転車の部品にとってはありがたい。エネルギーも不要となれば願ってもないが、そうはいかない。ということで、電池の使用が増えることになる。

 自転車に乗っているときに使う電池を数えてみる。前照灯やバックランプは暗いときだけ使うとして、他にもサイクル・コンピュータ、スマホのGPS、おまけにスマート・ウォッチなど使っていると、かなりの数になる。電動の変速機など装着すれば、電池の数はもっと増える。デジタル・カメラ持参で、さらに増える。

 充電式の電池であればいいが、小型、軽量のためにはボタン型の電池を使い捨てにすることも多い。環境保護や出費を考えると決していいことではないだろう。子どものおもちゃなどを見ていても、電池で動くものが多い。どんどん動かして、どんどん捨てている。消費は活発になっていいのだろが、本当にこれでいいのかと疑問に思う。

 自転車を実用に使うためには、多少の電力の消費も仕方がないが、楽しみだけで乗っている分には電力や資源の節約を考えたい。自転車に使う電力くらいは、自力で賄(まかな)えるといい。軽い発電機を静かにまわして、灯火、計測器その他、必要なものは自給できるようなシステムが欲しい。多少ペダルが重くなっても、資源を無駄遣いをしているという引け目は感じなくてもすみそうである。

夕暮れが早い
前照灯の準備をしておくに越したことはない

ハンドルに大きな前照灯をつけている
暗い夜道では強い味方になる

次から次へと電池を充電する
左から、自転車前照灯、携帯電話、スマートウォッチ1
スマートウォッチ2、デジタルカメラ用電池

友だちの使っている電動変速機と電池
変速も電気を使う…??
速くて正確に変速する…らしい!?

これはついでながら…
最近買った髭用のトリマー
大した髭ではないが、髭も電気で整える!?









3 件のコメント:

  1.  何気なく自転車に乗っていますが、電池に関わるものだけでもこんなにたくさんあるのですね。
     身の回りで便利なものや新しいものが登場すると、衝動的にほしくなる。
    電化製品など1,2年たてば古さを感じて、新製品に手が出てしまう。なかなか上手な誘惑には勝てません。
     やはり環境面や資源確保などを地球規模で考えれば、ほんの小さなことでも大切にして行動する必要がありますね。
     ちなみに髭トリマー、愛用しています。これではダメかな。

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  2. 2枚目の写真、とても気に入りました。
    以前bs-tbsで、{song-to-soul}という番組のオープニングでの画像を連想させます。
     番組内容も私の好みにピッタリで、その画像を見るのが第一段階の楽しみであり、かなりのインパクトがあったのを覚えています。
     てっきり外国の港だろうと思っていたら、千葉県木更津の江川海岸というところの海中電柱で、知る人ぞ知る観光名所でした。でももうあの電柱は撤去されたようで、とても残念です。
     博学のMARIOさんはご存じだったなら、あしからず。、

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    1.  江川海岸の海中電柱、知りませんでした。早速調べました。今も、ネットに素晴らしい光景の画像がたくさん紹介されていますね。
       私の写真は、とてもとても及びません。写真は下手くそですが、風景の中に自転車を置くと、自転車も見慣れた景色も輝き始めて、ついシャッターを切りたくなります。

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