こんなことが今更判っても、次に役立つことはないだろう。そんなことが今頃できるようになっても、二度と同じことをする機会はないだろう。70歳台も半ばにさしかかると、そう思うことがままある。今回のこともその例に漏れない。
15年愛用しているクロスバイクで長い坂を登ると、コツコツと異音が発生する。ちょっと前から気づいていた。気づいてしまうと気になるものだ。放っておいて、故障が深刻になっては困る。
サドルの後ろに取り付けたバッグに脚が当たる音か、違う。車輪が何かに触れているか、違う。変速機の不具合か、それも違う。取り付けた部品が緩んでいると規則な音が出る。回転部から出る音なら規則的だ。ペダルを踏む速さに合わせて音が変わるので、どうやらペダルに関係している異音らしい。
登り坂で力を入れると音が出る。平坦路では聞こえない。整備スタンドに立て手で空回しをしても聞こえない。右側のペダルに異常はない。左足で強くペダルを踏んだときだけ音が出る。足裏に微妙な振動も感じる。
判りました。異音は左のペダルの軸から出ている、これで決まり。ペダルにガタつきはない、とすれば、ペダルの軸かベアリングに瑕がついたのだろう。ダメ元でペダルを分解することにした。面倒ではあるが仕方ない。
分解するためにペダルを外そうとしたら、何と、ほとんど力を入れないのにネジが緩んだ。原因はこれか。ペダルの取り付けが緩んでいただけか。気になっていた不可解な音の原因は、たったのこれだけのことか。
取り付けネジの増し締めをしたら、音は消えた。気分爽快。判ってしまえば何でもないのに、不可解な音に悩まされ、正体をつきとめるのに苦労した。
これから先に同じようなことはまずないだろう。応用のきくような知識でも技でもない。今後役立つこともないだろう、とは思うが、自分で問題に気づき、見つけ、最後は解決できたことは70歳台半ばになっていても大喜びなのだ。
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| 耳をすませば聞こえるし |
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| 目をこらしたなら見えてくる |
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| 混沌とした世界に 埋もれてしまった |
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| 明快な具象に出会う 早すぎではなく 遅すぎでもなく |




毎回興味深いテーマで、今回は『異音の正体』とあり、一体何だろうとワクワクしながら拝読しました。やはり自転車のお話でしたね(笑)。
返信削除異音というのは、一度気になり出すと夜も眠れなくなるほどの心配事になりますよね。
実は数年前、私の愛車(自動車)でもかすかな異音が鳴り響き、車内からエンジンルームまで隅々までチェックしたものの、どうしても音源が見つからないことがありました。
諦めてディーラーに持ち込もうとしたところ、車に詳しい友人が「診てあげるよ」と乗車してくれたのですが、なんと走り出して500mもしないうちに「ああ、ここだよ」と一言。原因は、助手席のサンバイザーの留め具が緩んでいただけの振動音。
ディーラーに行かずにホッとした反面、自分の無知さに少し恥ずかしくなった記憶があります。
好奇心と探求心の塊であるMARIOさんなら、きっと一発で「ここだよ」と見抜かれていたでしょうね。
私の自転車は体調の関係でしばらく眠ったままですが、乗らない間にもどこかネジが緩んで「異音の種」が育っているかもしれません。MARIOさんの記事を読んで、久しぶりに愛車をそっと覗いて、点検してみたくなりました。
💬 アドバイス
自動車の足回りから出る異音は、右の窓を開けて大きくなれば右側、左の窓を開けて大きくなれば左から発生している。窓を閉め切って大きくなる音なら室内で発生する音、などと、父から見分け方を教えてもらったことがあります。
返信削除自転車に乗っていても、右の脚だけで回して音が出れば右のペダル、前方から規則的に聞こえて来れば前輪の回転の異常といった具合に、耳をすませることが大切なことを教えられたような気がします。
べーえんべーさんの愛車はさみしい思いしているかもしれません。ときどきクランクを空転させて、チェーンのオイルが乾かないようしたり、変速機を操作して動きを確認したりしておかれるといいかもしれないですね。
既にやっておいでかもしれませんが、タイヤの空気圧も少なめで一定に保ち、接地している場所をときどき変えてやると、タイヤの同じ場所にストレスがかかりません。人間も同じで、静養中でも身体全体のチェックは大事でしょうね。