冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2021年9月18日土曜日

このブログ

  このブログの更新が先月で100回を超えた。YouTuberBloggerは世界中に数多あまたる。自分一人インターネット

 自転車で出かけるようになって、行く先々で写真を撮った。自転車でなければ通らないような道や沿道の景色が珍しいし美しい。用途の違う自転車を乗り換えて出かけるようになって、写真を撮影する場所や枚数が増えた。撮りためた写真を見ていて、その印象をまとめておこうと思いついた。

 その頃、公民館で文学講座の講師のようなことをしていた。講座の内容に自信が持てず、受講料をいただいてまで聴いてもらうのは心苦しいので講師を辞した。学校で仕事をしていた頃には、入学式や卒業式の式辞を文章にして練ったり、短い文章を書いたりする機会があった。現役を退き、引き受けていた講座も辞めたので、読み手を意識した文章を書かなくなった。

日記は、20年来毎日書いている。ここ10年ほどは、1000字ぴったりと字数を決めて書く。人に読まれることはないので、起承転結、序破急などという構成は考えない。推敲もしない。誤字脱字もそのままの書きっ放しである。

 そうだ、ブログにして写真と文章を公開しよう。人の目にふれる文章を書こうとすれば、下手なりにまとまったものにしたい。写真に短い言葉をつけて公開するだけでは芸がない。写真を貼って、「今日は100㎞走った!風が心地よい」「見知らぬ道に迷い込んだ。迷って正解!!」などとやっても、だいいち自分が面白くない。

 撮りためた写真を見ながら、文章を書く。公開版の自転車日記、絵日記ならぬ写真日記である。しばらく書いてみて、文章は1200字と決めた。ワードで400字詰め原稿用紙の罫線を作っておき、3枚目の最期の行まで埋める。それをブログ作成ページにコピーする。余程面白い文章でないと、読んでもらうには長すぎるが、多くの人に読んでもらうことよりも、自分の文章修行が目的である。

 ブログを開設した当初は、一気に何ページも公開した。これは長続きしない。毎週1回更新するというペースにおさまった。

 駄文ではあるが、べーえんべーさんには毎回丁寧に読んでもらい、コメントをいただく。これは励みになる。今年の年賀状にブログのことを書いたら、閲覧数が増えた。中学校で教えた当時の生徒やかつての同僚が、近況が判るといって読んでくれる。ときどきは感想をメールしてくれる。個人的なメールの内容が面白いので、コメント欄にも書いてほしいが、公開するのは抵抗があるらしい。

 自転車にまつわる話題と決めているので、こじつけになることもある。自転車で身体を動かし、ブログでちょっと考える。週1回の更新は、適度のプレッシャーになり、ストレスの耐性をつけるのにもちょうど良い。しばらくは、勝手気儘に書きつづける。

夏、遠くまで行った
わだちがそこに残る
心象は私の中に残る

心象が無造作に
積み上げられる

自転車を停めた所が
今日の私の居場所だ

ダム湖の向こうに
早い秋が来ている

走りはじめて思う
今日は、もう秋だ


2 件のコメント:

  1. 毎回楽しいお話で楽しませていただいております。
    おそらく今まで1号からすべて読んでいると思います。

     いつも感心するのは、毎回テーマが違っていて、それが奥深いということ。
    さらに内容を1200字に収めて起承転結のストーリーにするのだから、まるで大河ドラマの脚本家の
    よう。MARIOさんのこれまでの経験や学習、仲間づくりがブログ作成の根底にあります。

     写真に添えられた一行詩もすばらしい。
    20年も日記を続けるだけでも凡人には無理な仕業を、1000字ぴったりに書く。
    こういう土台があるから、このブログが存在するのですね。
    その辺のお気楽週刊誌エッセイとは、一線を画すレベルになるのは当り前です。

     さて、これからこのブログがどのように歩んでいくのか、新たなチャレンジをしていくのか、
    楽しみにしています。
    私の1週間のスタートは、土曜日朝です。

     

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  2.  何度も同じことを繰り返していますが、いつもいつもブログを読んでくださり、コメントも必ずつけていただいてありがたいことこの上ありません。

     うまく褒めていただきますが、実態がそれにともなっていないので、心苦しいです。

     テーマに統一性がなく、書き散らしているだけという感じもするのですが、思いつきででも書いていれば、いずれ傾向のようなものは出てくるかもしれません。新しいチャレンジといって特段ありませんが、自転車に乗れる間は、何か感じることもあるような気がしますので、もうしばらくはこの調子で更新を続けてたいと考えています。
     
     今後とも、よろしくお付き合いください。

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