冬をむかえる

冬をむかえる
'20.12.22 愛知県海部郡飛島村梅之郷 日光川排水機場付近にて撮影

2022年7月23日土曜日

マニュアル通り

駅の自転車置き場に停められている自転車を時々眺める。自転車の停め方や手入れの状態を見ると、何となく乗り手の人となりが想像できて面白い。さすがに高価なスポーツサイクルは駅の駐輪場ではあまり見かけない。

無造作に駐輪場に置かれている通勤、通学用の実用自転車でも、変速機にはほとんどシマノ(SHIMANO)の製品が使われている。実用車から高価なスポーツサイクルまで、シマノ製が席巻している。

シマノの公式サイトを見ると、ユーザーマニュアルとディーラーマニュアルがダウンロードできるようになっている。ユーザーマニュアルは、自転車に乗るだけの人向けである。実際にはあまり参考にしない人が多いかもしれない。ディーラーマニュアルは自転車屋さんや、素人でもメカいじりをやってみたい人のために準備されているようだ。

例えば、変速機の各部の構造や名称と共に、着脱や整備の方法が詳説されている。どんな工具を使うかまで、説明がつけられている。ならば、そのマニュアルを頼りに丁寧に作業をすすめれば、たいがいの修理くらいは何とかなるだろうと思うのが素人の浅はかな了見。

マニュアルを頼りに部品の交換や整備、調整に取り掛かると、実際にはその通りにいかないことが多い。ちょっとしたネジの締め具合など、簡単なように思っていても勘どころをつかめないで苦労する。修理をしようと思って、マニュアル通りに作業をしているはずなのに、かえって調子を悪くすることが素人には往々にしてある。

  マニュアル通りにしか物事をすすめられないと、応用が利かないとか創意工夫がないと言われ、仕事ぶりを評価されないことがある。そんなことはない。マニュアル通りのことができれば立派なものだ。マニュアル通りにものごとをこなすのは至難の業なのだ。 

マニュアル通りのはずなのに
進退窮まることがある

思い通りに
光がさすとは限らない

思い通りに
全てが見えるわけでもない

見えないところをどう見るか

マニュアル通りと思っていても

まわっていかないこともある




2 件のコメント:

べーえんべー さんのコメント...

 今回も奥の深い話で、勉強になりました。
マニュアルと取扱説明書(略称トリセツ)の違いがわからず、いつもごちゃ混ぜでしゃべっています。私は自分で組み立てる棚や家具を買うと、説明書のおおまかなところだけザっと見て作業し、困ったときだけ調べるという感じ。要するに早く完成させたい気持ちが強くて、結局時間がかかってしまいます。
家電製品、カーナビ、ドラレコなども同じ。先ずは作動させといて、不明な点が見つかるとトリセツをみて右往左往。
友だちには「もっとトリセツ読んでよ!」と言われることがしょっちゅう。
 言い訳ではないですが、マニュアルやトリセツ読んでも図を見てもわかりずらい部分がよくあります。
MARIOさんの言われるように、微妙な調整が文章や図には表現されていないので困ります。とはいえ私の場合、マニュアル通りに作業する域に達しておりません。
 最近ようやくDIY的作業が面白くなってきたので、トリセツも苦にならなくなるかもしれません。希望的観測です。

MARIO BIKE さんのコメント...

 何かで、取扱説明書を作っている人が書いた苦労話を読んだことがあります。そもそも、「スイッチを入れる」とか、「電源を切る」という行為が判らない人もいるので、すべての人に理解をしてもらうのは大変なのだといったような内容でした。

 どこを動かせばいいのかは図で表せても、手ごたえや操作に必要な力加減まで文章で表現するのは至難の業だと思います。

 読む方は、勿論理解しようと思って読むのですが、理解を越えると諦めが先に立つこともよくありますね。私も、取扱説明書の取扱い方がわからなくて困ることがあります。

 因みに、シマノのユーザーマニュアルは取扱説明書的で、ディーラーマニュアルは、取扱いができるようにするための準備や整備も含むものという内容のようです。一度、ネットでご覧ください。