初めてスポーツ自転車を手に入れたときには、全く加減が判らないままにいろいろな処へ出かけた。どうやって乗ればいいのかもよく判らないので、乗車姿勢を確かめたりペダルの踏み方をいろいろと試してみたりした。
自転車がブームになりかけていたころで、自転車関連の書籍や雑誌は簡単に手に入った。身近にスポーツ自転車に乗っている人がいなかったので、一緒に走って乗り方を教わることはできない。現実に手本や見本になる人がいないので、専ら書籍を参考にしながら、自己流で何とか楽しめる程度にはなった。
11年間乗っていてはじめて、6週間ほど自転車に乗らない日々が続いた。夏の終わりになって、ようやく本格的な再開である。初めて自転車に乗るときと、ブランクの後に再開するのとでは、どちらが難しいか。
初めてのときには、較べるものがないので大いに気楽だった。登り坂の厳しさや向かい風の抵抗が尋常でないことを思い知らされたり、それでも、思いがけなく遠くまで走れたことにいたく満足したり、新鮮味にあふれていた。
では、再開はというと、これまでやっていたのと同じことをするだけだから簡単なはずである。ところが、中断する前の自分の力がはっきりしているので、どうもしっくりこないことが多い。もっと簡単に距離を伸ばせていたはずなのに、もっと楽に坂を登れていたはずなのに、と少し前の自分と比較して焦る。
中断すれば筋力が衰えるのは理解できるが、納得はできない。2年も3年も中断すれば身体の記憶も薄れるだろうが、6週間くらいだと脚、腕、首その他、各部位の記憶が鮮明で、何ができていたかをよく覚えている。何ができなくなったかもはっきりと判る。
年齢も年齢である。6週間で置き去りにしたものを取り戻すには、倍の時間が要るかもしれない。自転車を始めたころに返って、また少しずつ走りつづければ、楽しみももどってくると思って走る。
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去年夏が来て ヒマワリが咲いた |
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今年ヒマワリが咲いて 夏は去ろうとしている |
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夏と秋との境界線が 空に引かれていく |
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おきざりにしてきた記憶がある |
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つくりはじめる記憶もある |
こんにちは。11年間乗り続けて、日常生活の一部となっていたものが、突然6週間乗らないとは、どんな感じだったでしょう。
返信削除体調を崩してのものではないから、よけいに歯がゆいですね。
単純に考えれば、11年のなかのわずか42日だから、自転車乗車率%はおよそ42÷4015✕100=1.05%。数字にすれば、ささいなものなのですね(笑)。
というのは、冗談です。スポーツ選手などで、1日練習をサボると、それを取り戻すのに10日はかかるとか聞いたことがあります。今、MLBの大谷選手が右肘を痛めた後、今度は右脇腹痛に見舞われ、今日で3日連続休んでいます。今朝も出場予定だったのが、痛みが取れずにお休み。仮に治ったとしても、リハビリやトレーニングをしないと満足には動けないでしょうね。
MARIOさんも、たった6週間。されど6週間です。
歳を重ねていくと、若い頃のしなやかさが失われていきます。
私も先月の人間ドックで、骨密度が同年齢より低いと言われてショックを受けています。運動とバランスのとれた食事が大事だということだそうです。けがをせず、健康な身体を維持しながら、日々楽しく自転車に乗りたいですね。
写真のヒマワリ畑も綺麗ですが、4枚目の広い砂丘に佇むクロスバイク。あんな場所が、半径15㎞周辺にありましたか。それとも撮影技術を駆使したショットでしょうか。いい写真です。
しばらく休むと身体の方も狂いが生じますが、自転車も何となく不具合を感じるところがありますね。乗らなくてもときどきは掃除などしていたのですが、乗り出してみるとしっくりこないところがあって、いろいろと調整をしています。
返信削除身体がなまってしまったので、自転車の調子が悪いと感じてしまうのかもしれませんが、あれこれと自転車の調整をするのも面白いです。
怪我や病気で中断していたわけではないので、再開を単純に楽しめるのはありがたいことです。思わぬ事故や病気が原因で自転車に乗れなくなるのは困ります。お互いに気をつけましょう。
写真お褒めいただいてありがとうございます。砂丘のように見えるのは家の近場の採石場です。自転車を置く場所によっては、見慣れた風景が突然異次元の世界になるような気がして不思議です。