自転車のようなシンプルな機械にはあまり大きな変革や改良がないように思えるが、毎年新しいモデルが発表される。E-bikeのように、電気モーターのアシストで走る自転車も増殖しつつある。これまでの自転車にとって代わるような勢いである。
スポーツバイクにも、次々に改良した部品が使われる。レースに出たり、1日に200㎞も走ったりするような長距離ライダーならいざ知らず、そこまで必要なのかと思われるような高性能を追求した部品もある。
自転車が進化することは、愛好家には好ましいことだ。速くて美しい自転車が登場するのを見ているだけでも楽しい。
古い自転車を大事に乗りつづけたいと思っている者には、困った問題もある。年々使われる部品が高性能なものに進化して、これまでの部品が生産されなくなることである。たった10年前の部品でも手に入らない。
流行もあって、部品の色使いなども変わる。古い自転車に合うようなシックな色調のものが見つからない。ネットオークションでは、使いこんだ古い部品に高値がつく。
若いころ、オートバイに乗っていたときには、解体屋さんに行って、古い部品を安く買ったり、ときにはもらったりということもできた。解体屋のおやじさんが、自分で外していくなら何でも持って行っていいぞ、などといってくれたりもした。今でも実用自転車は数が多いので、その手が使えるかもしれない。
古い自転車に乗りつづけるためには、手に入る間に予備の部品を買って保管したり、新品よりも高価な中古部品を買ったりしなければならない。趣味とはいえ、それほど潤沢に費用をかけるわけにはいかない。古いものを使って安全が確保できないのも困る。いっそ新しい自転車に買い替えてしまうということになりかねないが、それはさみしい。古い自転車の部品を調達するためには、知恵と工夫がいりそうである。
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近くにあって 手が届くと 思っている |
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いつの間にか 遠のいて もう手が届かない |
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ずっと後ろに 残してきた事ども |
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立ち止まって ときをやり過ごす |
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新しい道が どこかで見つかる |
私がスポーツバイクに乗り始めて、ちょうど5年。
返信削除現在クロスバイクとマウンテンバイクの2台を所有。走行距離は、15000キロぐらい。MARIOさんなら1年半で走る距離です。昨年からは諸事情があいまって、さらに走る距離と時間が減ってしまいました。
先日、3ヶ月ぶりにマウンテンバイクに乗ろうと始業点検。当然空気圧は少なくなっていましたが、チェーンがうっすらと茶色くなっている。キッチンペーパーで拭うと、サビがくっついてくる。油を差してギアチェンジをしながら、全体になじませる。はみ出た油を拭き取り、ついでにフレームからホイール、リム、ハンドルなどをワックスのしみついた布で磨く。最後に適正な空気圧にして、ようやく出発。日頃からの細かい手入れ、メンテナンスが必要だと改めて感じた次第です。
私の自転車はまだ比較的新しいので、部品がなくなることはないでしょうが、10年以上経過すると、いろいろな心配が出てきますね。MARIOさんのように、大事に使って一生物として手元においておかれるなら、なおさら何年先を見越して部品調達が大事になります。
私は家電製品なども不具合や故障が起きると、すぐに諦めて処分したり、ネットオークションで取り寄せしたり、新品を買ってしまいます。じっくりと頭を使って考えて、最善を尽くすことができません。やはりこれは、性格ですね。
MARIOさんの自転車は、写真で拝見する限りシックで年輪を重ねた落ち着きのような重みが感じられます。おそらく自分の好みに合ったものに各パーツをいじりながら、自分だけのオリジナルを求めているのだと思います。
クロス、ロード、マウンテンとそれぞれみんな違うはずなのに、すべてがMARIOさんの自転車だとわかるというのは、自転車への愛情、思い入れのなせる技だと思います。
いつもながら、勉強させてもらっています。
いつもブログを読んでいただいた上に、何かとお褒めをいただかき恐縮するばかりです。
返信削除ブログには調子のいいことばかりを書いていますが、実際には私も手入れを怠ったり、思うように整備ができないことも多いです。
写真は背景を選んで四角い画面に切り取るので、それなりにきれいに映っていますが、私の乗っている自転車の実物を見ていただくと、ごく普通のものだと思われることでしょう。
とりあえずは乗りやすくて安全に走ってくれるということを最低の条件にして、後は自分の好みで少しは部品なども交換していますが、べーえんべーさんが実車をご覧になれば、幻滅されるかもしれません。写真でご覧いただているだけなのが幸いしています。