冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2023年6月3日土曜日

自転車乗りの自画像

 もっと若い頃からスポーツ自転車に乗っていれば、全く違う乗り方をしていたかもしれない。子どものころから自転車を乗り回し、中学、高校時代には通学にも自転車を使っていた。ところが、オートバイの運転免許を取得してからはとんと自転車との縁が切れた。

 若くて体力のあるころに自転車に興味があれば、自転車のレースに出たり、ロングライドのイベントに参加したり、あるいは日本国中を自転車で巡ったりということもできたかもしれない。本格的に自転車の整備を学ぼうという気になっていたかもしれない。

 これは、60歳になってスポーツ自転車を始め70歳を超えてから思うことなので、今更どうしようもない。

 先日、ツアー・オブ・ジャパンいなべステージの観戦に行って思ったことがある。私と同じような年恰好で、選手かと思うようなウエアに身を包み、何十万、ともすると百万円を越えそうな自転車に乗って観戦に来ている人を何人も見かけた。

 この人たちは、若い頃から自転車を極めているのだろうか。それとも、私のように、定年退職の前後に自転車を始めた人なのだろうか。いずれにしても、私の乗り方とはかなり違うようだ。

 自分の自転車に乗る姿を描くとすると、少しはスポーツ自転車に凝ってみたいというものの入門用程度のバイクを愛用し、高価なウエアを身に着けるのではなく普段着のままで出かける。スピードや走行距離はあくまでも目安にしておいて、自然体で気軽に走っている、というところである。

 ついでにいえば、もう10年も乗っているので、大方の整備は自分でやって、出先でのトラブルにはほぼ対処ができて自力で安全に家まで帰り着く。ただの自転車好きの爺さんである。

 自転車に乗っている人が何かのトラブルで困っていれば、押し付けがましくない程度に手助けができる自転車好きな爺さんという姿も付け加えれば、ちょっとは格好のいい自画像になるだろう。 

いつものように
ありふれた景色のなかへ
乗り出す

いつものように
ありふれた季節のなかに
たたずむ

いつものありふれた道が
新しい道にかわることもある

ときには
少しだけ遠くへでかける

気軽に
橋の向こうがわを
見に行ったり

思い切って
長い橋を
わたってみたりする



2 件のコメント:

  1.  一つの出会いが、その後の人生、生き方を変えていくのですね。
    MARIOさんの場合は、公民館で知り合った内藤さん?との出会いが、スポーツ自転車に入り込むきっかけになりました。以後10年を過ぎた今も、自転車が毎日の生活リズムの中心になっているわけで、『一期一会』の大切さを思うとともに、一寸先は闇ならぬ前途洋々、充実した明日は自分の手で切り開きたいものです。

     MARIOさんの場合、いろいろなものに興味をもち、自分の手で調べたりいじったりする探究心が人一倍旺盛なように思われます。だから、一日をボーッと何もせず無駄に過ごすことはないと思います。

     私などは予定がなく何もすることがないと、ビールを飲んでYouTubeを見ながらゴロゴロして一日が過ぎていきます。もったいないのはわかっていても、それがなかなか直りません。時間の有効活用で計算すると、私の場合はきっとMARIOさんの半分も活用できていないでしょうね。

     残りの人生、限られた時間を趣味や遊びにうまく使いたいのが本音です。

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  2.  少し前に書いた「拝啓 内藤様」までさかのぼって、自転車との出会いのことなど考えさせていただきありがとうございます。勝手気ままに書いている内容をいつもきちんと受けとめていただき、べーえんべーさんには感謝しています。

     私も、時間を無駄に使ってしまっていることが多くて、決してお褒めいただくような生活ぶりではないと思います。確かに自転車に出会えたことで、生活に重心のようなものができているのはいいことだと思いますが、自転車を優先させて、他のことをやらずに終わるという弊害もあるようです。

     ところで、内藤さんのことにふれていただきましたが、何とも偶然といえば偶然、昨日(6月7日)、桑名市内を自転車で走っているときに、またしても内藤さんのお姿を見かけました。今回は、後ろから呼び止めて、お話をすることができました。

     短い立ち話で終わってしまい、近況など十分にはお伝えできませんでした。内藤さんには、このブログなども読んでもらいたいと思ったのですが、それも伝えられませんでした。シンクロニシティは、ときどき起きるようなので、また、次の機会を期待してもいいと思います。連絡方法を探して、内藤さんには一度お頼りを差し上げられないものかと、そんなことも考えています。

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