チェーン、3,000㎞~5000㎞。リアスプロケット(後輪につけられたギア)とチェーンリング(クランクにつけられた大きなギア)、1万㎞。ガイドプーリーとテンションプーリー(後ろの変速機につけられた2枚のプーリー)やBB(クランクの軸受け)、1万㎞。
いずれも、駆動系の部品の交換時期である。「Yahoo知恵袋」や「You Tube」などインターネットの書き込みに、交換時期の目安が説明されているのを見かける。記事によって目安のばらつきが大きい。どれを信じたらいいのか判らない。まゆつばものの解説もある。
自転車部品の業界最大手SHIMANOのホームページを調べる。「整備のヒント」というページがある。各部品の交換すべき状態が図入りで説明されている。走行距離や経年による交換時期は書かれていない。使われ方、乗り方が違うので、ひとまとめにできないのだろう。自転車専門店での定期的な点検と部品交換が勧められている。企業の良心かリスクヘッジか。
愛用しているロードバイクのチェーンはほぼ5000㎞ごとに交換している。1万㎞ほど交換しないときもあった。それくらい走ると伸びが目立つ。スプロケットの歯はそれほど目立って減らないので、頻繁には交換しない。新品から3万5千㎞走る間に2度交換しただけだ。
チェーンリングとBBは一度も交換したことがなかった。交換が面倒なこともある。これまで支障はなかった。よく見ると歯先が摩耗しているようなので、この際、駆動系の部品をぜんぶ新品に交換しようと思い立った。うまく交換できるかどうか、交換作業も楽しみのひとつ。腕試しだ。
交換し終えて試運転をする。変速はスムーズで走りも軽くなった、ような気がする。部品に投資して、交換作業に手間をかけたのだから効果は絶大、のような気がするだけかもしれない。子どもが新しいおもちゃを手にしたのと同じだ。新品はわくわくするしうれしい。
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3万5千㎞の 摩耗と忍耐 |
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走った道のりを 出発点にもどす |
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新品の部品が 集まって踊る |
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持ち場についた |
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居場所を定めた |
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つながって 回り始めて 次の距離に 耐えていく |
私が自転車の部品らしきものを交換したのは、ハンドルグリップ、タイヤ、ベル、サイクルコーーピュータの電池くらいで、駆動系には触ったことがありません。
返信削除自分の手でやれるのは、走った後に汚れを拭き取ることとチェーンに時々油をさすぐらいです。
MARIOさんは子どもの頃からお父さんの背中を見て、知らず知らずのうちに機械いじりに興味をもったりして、身体の中にDNAが受け継がれていったのでしょう。
駆動系の部品を全部取り替えようとか思っても、実際に自分の手でやってみようという気になる人は少ないのではないでしょうか。説明書を読んで部品の仕組みを考えながら、手探りで効果を確める。そういう時間を楽しむというのは、私にはできません。うまくいかないといらついて、すぐに諦めてしまう。じっくり腰を据えて取り組むのが苦手な性格には無理ですね。
人間の身体でも、ほんの少しの異常があればすぐにわかるもの。皮膚にとげが刺さったり指先のささくれ、かゆみなど身体全体からすればほんの一部なのに、とても気になって日常生活の妨げになったりします。
自転車もすべての部品が大事な役割をしていて、無駄なものは何一つないはず。
MARIOさんのように、部品一つひとつを理解しながら愛情のこもったメンテナンスをしていけば、素敵な自転車ライフが続いていけそうですね。
命をあずける自転車を素人がいじるのは無謀なことかもしれませんが、納得のいくように丁寧に整備をする分には大きな間違いはないと思っています。
返信削除部品メーカーのシマノのホームページには、部品の扱いについては必ず専門店で点検を受けるようにという注意書があります。
それでも、おざなりなやり方で専門店の点検を受けるより、自分で確実に点検する方が安全ではないかという気もしています。
私も気短かなところがあります。べーえんべーさんのおっしゃる通りで、自転車だけはじっくり腰を据えて整備をすることを心がけています。うまくいかなければ一晩考えて、翌日になってもう一度やり直すような粘り強さも鍛えられるようです。これも自転車ライフですね。