走行会のメンバーが集まって、自転車で走るのが危ないというわけではない。走行会の存続が危うい。
走行会のことについてはこれまでにも何度か紹介した。週に一度、1、2日前に場所と時間を決めて集まり、気楽に走る。天候や風の向きを考えて、集まってから行き先を決める。行き先を決めても必ずそこまで行くというわけでもない。自由気儘に走る。
メンバーの平均年齢は72歳。そろそろ身体的な故障の出てきてもおかしくない。自転車の不調なら、知恵を出し合って何とか対処できる。身体の不調となるとそうはいかない。
しかるべき治療が必要だし、ドクターストップがかかれば自転車に乗れない。多少無理をしても走ればいいなどと、無責任なことは言えない。何しろ高齢者集団。若いころのような無理と無茶は禁物。
ご近所にも、時々連れ立って走る自転車のグループがある。こちらもメンバーは4人。平均年齢は同じく70歳超え。このグループは少し趣旨がちがう。月に一度、美味しいものを食べに自転車で出かける。
いずれのグループも4人全員がそろわないと盛り上がりに欠ける。一人でも都合が悪ければ延期する。最近、その延期が増えた。全員の健康状態が完調とはいかないのだ。
たった4人の走行会。全員そろって走りたい。子どもの仲良しグループと同じだ。参加できない人がいるのに、はい、そうですかと言って、他の三人だけでは楽しめない。
具合の悪い人がいて走れないときは、お茶でも飲みながらのミーティング、という手もあるにはある。暇な年寄り仲間のことだ。それはそれで楽しい。楽しいけれど、やはり走行会は走ってなんぼ。
走行会存亡の秋などと弱気になっていてはいけない。身体と自転車のコンディションを十全に整え、全員が90歳以上、なんのなんの、全員が100歳になっても一緒に走りたい。
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何の変哲もなく ただここにいる |
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変っていくのも 変らないことも かぎりない忍耐 |
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いつもここにあるものは いつまでもここにあるか |
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いまはそろっているものなら ずっとそろったままでいたい |