5月20日、今年も、「この日、世界がいなべに集う」。ツアー・オブ・ジャパン、いなべステージ。UCI(国際自転車競技連合)公認の国内最高峰の自転車ロードレース大会、都府県をまたぐ唯一のステージレースだ。
海外7チーム、国内9チーム、96名の選手が参加して、8日間、8つの都市を転戦する。選手たちは毎日100㎞ほどのアップダウンの多いコースで競走し、レースを終えるとすぐに翌日の開催地へ移動していく。
大会3日目にあたるいなべステージは、三岐鉄道北勢線の終着駅、阿下喜駅前からパレードスタート。その後、1周14.8㎞のコースを8周、パレードラップを含む127㎞で熱戦が繰り広げられる。
今年も、ご近所の自転車仲間と連れ立ってレース観戦に出かけた。阿下喜駅前をスタートするパレードを見送り、選手集団の後を追うように自転車でレースコースへ向かう。メイン会場のいなべ梅林公園へは既に多くの観戦者が詰めかけているだろう。
徹底した交通規制がされていて、車や自転車ではコースへ近づけない。日頃走り慣れたなじみの地域なので、小さな集落の間を抜け、田んぼ道を辿ってコース脇まで辿り着く。コースの中間地点辺りは閑散としたものだ。この日、世界が集っているとは思えない静けさだ。
自分たちなら激坂を含む1周14.8㎞のコースを1周するのに1時間、休憩もしていると2時間はかかるな。選手は20分で1周するぞ。しかも3時間で127㎞走る間、休憩なしや。最高時速は70㎞を超えているやろ。平均時速は40㎞以上やな。選手たちの激戦をよそに能天気な会話をしながらのレース見物だ。
レースの成績は着順や走行タイム、前日までの獲得ポイント、激坂ゾーン限定での戦績などで決められる。ルールが複雑でレースの見どころがよく判らない。レース展開がよく理解できないとはいえ、世界の一流選手たちの息づかいが聞こえる場所でレース観戦ができるだけで十分満足だ。最新最高のロードレース用バイクも間近で見られた。至福のひとときだった。
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あしたには ここに世界が集い |
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そのまたあしたには 誰もいなくなったとしても |
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動き始めた 世界の流れは 止められない |
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流れは連綿と続き ときには先を争い ときには先を譲る |
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ときには流れには逆らって 孤高のままに行くのも良い |
この自転車レースを久しぶりに観戦しようと意気込んでいましたが、私が通院している病院の予約診察日でした。病院はパレード近くにあるので、8時過ぎに着いて窓から外を眺めると、レースに出る選手らしき人たちがアップしていました。
返信削除数年前に初めて見たときは、阿下喜駅前はたいへんな賑わいでした。あのときも平日でしたが、コースの途中で、保育園児や小学生が旗を振って応援する姿があり、地域あげてこの大会を盛り上げているのが伝わってきました。
さて、レースの様子が手に取るようにわかる解説、ありがとうございます。あの山道を平均時速40㎞で駆け抜けて、ときにオーバーオーバーとはすごいですね。私も一度、このコースを走りましたが、1周を1時間はかかりました。彼らは、8日間で全国の都市を転戦、毎日100㎞以上を走るわけですから並外れた体力が必要ですね。
年に一度、ツアー・オブ・ジャパンがいなべ市で開催されるのが定着して、町おこしの原動力となっているのではないでしょうか。初夏になると自然に浮かんでくるイベントになるといいですね。私が地元で楽しみにしているのは、モトクロスが行われているいなべモータースポーツランドです。年間を通して一般練習と公式戦が開催され、モトクロス愛好会にとってはぜひ行ってみたいところでしょう。年間のイベントなどを調べて、私も大きな大会は観戦しています。もちろんMARIOさんはご存じかと思います。
前々回のブログにいただいたコメントで、べーえんべーさんもツアー・オブ・ジャパンを観戦しに出かけるかもしれないと書かれていましたね。
返信削除私の自転車はブログの写真でご存じのはずだから、ひょっとして自転車を見つけてもらえれば、声をかけていただけるかもしれない思って、当日駅前からパレードが始まるときに、目立つところへ私の自転車を停めておいたのですが、べーえんべーさんは近くの病院においででしたか。
ツアー・オブ・ジャパンのレース会場で、もしかしたら直接お目にかかれる機会があるかもしれないと楽しみにしていましたが、残念でした。せっかくのレースの日に病院で診察を受けておいでだったとのことですが、早く全快されて、中断しておられるという自転車の走行を再開できることをお祈りします。
いなべスポーツランドへは何度か行ったことがあります。大きなレースのある日にでも、自転車で(場違いかもしれませんが)行ってみます。べーえんべーさんも行っておられて、もしかしたらと思われるような自転車を見かけられたら、お声をかけてください。