冬をむかえる

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'25.1.22 山を見て走る

2020年2月22日土曜日

新しい自転車2(ラレーCRV)


 初めて手に入れた自転車、アンカーUC51年ほど乗った。通勤にも使い始めた。近在の至る所へ出かけた。休日には自転車で遠出するのが楽しみになった。週末が雨になるという天気予報を見ると暗澹たる気持ちになる。
 サドルやハンドルのグリップをはじめ、タイヤやホイール、チェーンなども自分で取り換えた。タイヤを多少高価な細いサイズのものにしたときには、乗り心地が大きく変わることを体感した。ホイールを交換することで、走りに安定感が出た。グレードの高いチェーンに張り換えたら、変速がスムーズになった気がする。
 
 車のタイヤやホイールを交換したり、ブレーキパッドを高性能なものに付け換えたりしても、あまり変化は感じられない。もっとも、あまり高価なものは使わないからかもしれない。足回りのスプリングやショックアブソーバーを交換すれば、走りの変化は判る。ただし、そのためには高価な自転車が買えしまうほどの部品代が必要である。工賃も伴う。
 自転車の部品は、飛び切りの高級品でない限り、ネット通販で手ごろな値段で手に入る。自分でもちょっとがんばれば交換ができる。工賃は無料である。自転車は車体が軽いので整備性も良い。簡単に裏返したり横にしたりできる。整備したあとの効果がすぐに現れて満足度が高い。
 
 欲張ることはしたくないと思っても、欲は出る。自転車に乗ることにかけては全くの素人とはいえ、もっと軽快な走りはないか、もっと楽をして遠くまで行けないものかと考えだしたらきりがない。そこで、欲が出た。もっと軽いフレームに上級の部品を組み込んだ自転車に乗ってみたくなった。スポーツ自転車に乗り始めてしばらくすれば、だれもが思うことだろう。
 
 一念発起、新しい自転車を手に入れることにした。クロスバイクに1年間乗って、少しは自転車のことが判りかけてきたので、次の自転車の候補を挙げるのにそれほど苦労はない。スチールのフレームで、そこそこのコンポーネントを装備していること。やはり、乗り手の年齢相応の落ち着きがあって、乗っていても気恥しくないもの。後付けで部品を交換しなくても、完成車のままで乗れる方が経済である。今のところ、旅行がしたくてもできないのだから、その費用を自転車にまわせばいいか、と言い訳がましい気分になる。自動車を新車で買うことを思えば安いものである、という言い訳も考える。
 
 熟考の末に選んだのは、RALEIGH・CRV。「ラレー・カールトン・ビンテージ」。モデル名の響きも悪くない。ロードバイクを買うからといって、レースに出るつもりもなければ出られるはずもない。のんびりと遠くへ出かけるのに快適ならそれでいい。新家工業がイギリス・ノッティンガム発祥のクラシカルなバイクをライセンス生産するラレーブランド。落ち着いたたたずまいが気に入った。フォトジェニックである。爾来、ラレーは遠乗りのいい相棒になってくれる。


新しく手に入れた ラレー・カールトン・ビンテージ  
       (ラレー 2013年版カタログより)

新しい自転車が家に来た日 (2013. 9. 29)

川に沿って走ってもよく似合う

山を背にしてもベッピン

街に乗って行っても気後れしない








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