自転車のブレーキの「あそび」(ブレーキレバーのゆとり)が大きすぎるので、調整してみた。ブレーキでも、(自動車の場合は)ハンドルでも、「あそび」が大きいと、反応が鈍くなる。止まるのが遅れたり、かじ取りが不安定になったりする。「あそび」が小さいと敏感に反応し過ぎる。これも危険である。「あそび」とはよく言ったものだ。日々の生活や大切な仕事でも、遊び心がないと堅苦しい。遊びが過ぎると、不真面目の誹りを受けることになる。適度の「あそび」を保つのは難しい。私などは、毎日が遊びなので、困ったものである。遊んでばかりいて不真面目だと非難されないように、真面目に遊ぶことにする。
さて、ブレーキの調節。昔の自転車はリンクで吊ってブレーキをかける仕組みになっていた。微妙な調節は難しい。最近のものは、ワイヤーでブレーキシューを引いて、リムに押し付ける構造が多い。ワイヤーを使わずに油圧でブレーキをかける、しかも、ブレーキの構造はディスクブレーキというものまである。こうなると、自動車並みの装備である。
多くの自転車はワイヤーでブレーキを引くので、「あそび」の調節はそれほど難しくない。調節用のねじを締めたり緩めたりすればよい。調節用のねじの範囲を超えたら、ワイヤーを張り直す。これは、多少面倒である。張り加減をみながらワイヤーをしっかりと固定する。両側のブレーキシューが均等にリムを挟むように調節する。要領が判るまでは繰り返しやってみるしかない。慣れれば難しい作業ではない。微調整を繰り返して、ワイヤーの張り具合は調節できた。単純な作業でもうまくいけば嬉しい。プロに任せるときはさておき、自分で整備をするときには、ボルトの締め具合など、しっかりと最終チェックをしておきたい。自己責任の具現化。素人の下手な整備は命取り。
整備は完璧、ブレーキの効きは抜群。あとは、ブレーキの使い方。より軽く、より速く、そしてより遠くへ走ることについて、蘊蓄を傾ける向きは多い。ところが、ストッピングパワー、制動力についてはあまり語られない。実際に必要なのは、推進力より制動力。速く走る走り方より、早く止まる止まり方が大事。スピードが出るに越したことはないが、速く走れなくても危険はない。止まらないのは危ない。たちまち事故につながる。
私のように実力のない者が遠くへ出かけると疲労困憊。帰り道では、ペダルを踏むのも嫌になる。止まった後の漕ぎだしを考えると、ついブレーキングをケチることになる。本当は、そんな時こそ、早めの正確なブレーキングを心がけるべきである。やみくもに前に進むのではなくて、大事なときこそ止まる。若いころには、生活の有り様でもノーブレーキで前に進むことを美徳のように思っていた。最近は、きちんと止まることの大切さもわかっているつもりではある。
愛車ラレーのブレーキレバー
「止まる」ことが何よりも大事!?!
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前輪のブレーキシュー
こんな小さな部品が自転車を止める
きちんと整備しておきたい
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愛車アンカーのブレーキレバー
形状は自転車によって違うが命綱であることは同じ
ハンドルのグリップはだいぶ年季が入ってきた
グリップの先はリアビューミラー
これも安全確保には必須アイテム
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友人の愛車、コルナゴのクロスバイクのブレーキレバー
ハンドルのグリップはお好みのものに替えてある
操作性が向上し、遠出が楽になったらしい
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同じくコルナゴ・エポカの後輪ブレーキ
ほとんどのブレーキと変速機はSHIMANO製
リアの反射板は点灯するものに変更してある
安全への配慮が行き届いている
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愛車マディフォックスの前輪ブレーキ
油圧式のディスクブレーキ装備
坂道を下るには心強い味方!!
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道なき道を下る!?
ブレーキがきかなくてはどうしようもない
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急な下り坂でしかもブラインドのコーナーが続く
急カーブの向こうには何が待ち構えているか判らない
坂道を転げ落ちることのないように、
ブレーキの効きを確かめてから下るようにしたい
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長くて急な勾配は「過ちすな、心して降りよ」
路面の「スピード」の文字の手前には
もちろん、「注意」の文字がある
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急な坂道を無事に下り終えると
ひっそりとした誰も訪れないような池が
出迎えてくれたりする
ホッと一息、タバコがうまい!!
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安全確保の最後の砦が、ブレーキですね。下り坂でヒヤッとしたことが何度かあります。レバーを握る前後の力加減も難しいです。前を強めにすると、慣性によってつんのめり気味になったり、ロック手前までいってしまったり。後輪のみでは緩い感じだし、調整は今後の経験ですかね。バイクを長い間乗っていた割には、情けない。
返信削除ともあれ、転倒して大けがをしたり、命に関わる大事故を起こさないためにも、慎重を期したいと思います。
いつもタイトルに合った写真が用意してあり、うまく文章とマッチしています。
ものの動きは、どうしてそうなるか判ると、使い方もよく判るような気がします。自分で実際に触れてみると、さらに、使うときの心構えが変るように思います。
削除自転車も人の気持ちも、動きをきちんと理解するように努め、ふれあいを大切にしていれば、接し方も自ずと判ってくる気がするので、自分もそうしたいと思います。
コメント、ありがとうございます。