'25.10.3 一本の柿の木

2020年5月9日土曜日

自転車かオートバイか


 小さいころから乗り回していたので、自転車との付き合いは長い。仕事を辞めたのを機に、再び自転車に乗り始めて8年、自転車のある日常に戻った。それでも、ときどきオートバイに食指が動く。若いころからオートバイに乗っていたので、自転車よりオートバイの方がなじみが深いかもしれない。

父が、自転車に小さなエンジンをつけた、まさに「原動機付き自転車」に乗っていた記憶がある。その後、スクーターといわれる2輪車やオートバイに乗っていた。古いものを修理して、試運転と称して出かける時には、後ろの席に乗せてもらうのが楽しみだった。
 
 大きな声では言えないが、中学生くらいになると、父のオートバイをこっそり持ち出して乗ったり、友だちの家にある原付バイクに乗ったりした。ヤマハ・メイトやホンダ・スーパーカブは、自転車の延長のようなもので、簡単に乗れた。原動機付き「自転車」なのだから、自転車に乗れさえすれば誰にでも乗れる。法的に許されないだけのことである。密かな楽しみ。アクセルのひとひねりで走る爽快感、解放感、それに不思議な優越感が加わる。
 
 そんなわけで、オートバイ遍歴はそれなりにある。高価なものに乗れたわけではない。学生のころには先輩のオートバイを譲り受けたりもした。18歳で初めて自分のオートバイを手に入れてから、60歳をすぎるまで、必ず家に1台はおいてあった。いつもオートバイが側にないのはさみしいが、乗る機会もめっきり減って、ついには手放してしまった。喪失感は大きい。
 
 実をいうと、知り合いが最新のホンダ・スーパーカブ110㏄を買ったので、自分も欲しい。新車ではなくても、古いものを手に入れて、自分でレストアしようという意欲もある。問題は、スーパーカブを持ってしまうと「カブ主」の仲間入りをすることになって、自転車に乗る時間が少なくなるということである。

 ※写真のキャプションは、パソコンの画面上では整えてあるが、スマホの画面では
  ずれてしまうことがある。ご容赦願いたい。

父は毎晩こういう原付をいじっていた           
調子が良くなって試運転に行くときは、後ろに乗せてくれた 
後ろに乗ると、脚をエンジンでやけどするので要注意      
   
スクーター:三菱ラビット
初めて自分で運転(内緒)したのはこれ?
重量が大きいので、乗りこなすのは難しい
メグロ 250cc
父が初めて買ったオートバイらしいオートバイ
フロントフォークのオイル漏れが止まらず、父は苦労していた

中学生のころからなじみのあるSカブ:発表当時のもの
1958年に生産開始
現行型スーパーカブ110㏄
デザインは発表当時とほとんど変わらない
懐かしいエンジンの音は、今でも識別できる
知り合いが買ったので、本当は私も欲しい


     
ホンダベンリィC90、125cc
初めて手に入れた自分のオートバイ
角型ライトがお洒落だった
月光仮面が乗っていたのは、
ほぼ同型のホンダ・ドリーム 250cc だったと思う
1958年~74年製造:70年(18歳)~73年(21歳)まで所有

ホンダDAX 70cc
私は足が短いの”ダックス”というあだ名があった
ダックスがDAXに乗る
1968年~2003年製造:73年(21歳)~75年(23歳)まで所有
大学の1年先輩の吉田松男さん(故人)にもらった
ほれぼれするようなスタイル、エンジン音も最高
1962年~68年製造:74年(22歳)~75年(24歳)まで所有
大学の先輩が卒業の時に置いていったのでもらった
採用試験会場にこれで出かけ、
故障したので乗り捨てて、
電車の駅まで焦って走った
1960年~68年製造:74年(22歳)~78年(26歳)まで所有

HONDA XL 125  125cc
鈴鹿市のバイク屋の店先に置いてあったのを衝動買い
 ステップ曲がり、ブレーキレバー折れ、現状のまま5万円 
1973年~78年製造:78年(26歳)~81年(29歳)まで所有


SUZUKI GSX250E 250cc(元祖 カタナ)
初めて買った新車
上の写真はツーリングに出発する直前、
見送りは当時3歳の私の娘
1982年~86年製造:82年(30歳)~85年(33歳)まで所有
        
                   
最初で最後の大型バイク 遠出には最高だった
足つき性がいいので、脚の短い私でも乗れた
1982年~87年製造:85年(33歳)~2013年(61歳)まで所有













2 件のコメント:

  1. 今回の内容、私も少年時代にタイムスリップできて嬉しい限りです。16歳の誕生日が来るのを待ちに待って、その月には自動2輪の免許を取り(当時の試験は簡単、当日学科試験と実地試験を行い、即合格)、バイク三昧の高校生活3年間でした。MARIOさんと同じベンリイとカブは無くてはならない大切なアイテム。 
     実は私も小学生の時、親父が買ったスーパーカブを内緒で乗って、カーブを曲がり切れず田んぼに落ちたことが。幸い、田んぼは土で柔らかく無傷。父にはばれませんでした(笑い)。
     私とMARIOさんとの大きな違いは、乗るだけ乗って修理などメカニックには疎いので、すべてバイク屋さん任せ。『三つ子の魂百まで』とはよく言ったもので、今も似たようなもので情けないです。
     バイクとの再会は、大学卒業後の就職してから。写真に紹介されてあるツーリング出発のようす、懐かしいです。また乗ってみたい気持ちはありますが、家人の許可が出ないのと、自転車をもう少し極めないと中途半端な気がします。あと10000㎞くらい走ってから、考えます。
     先日、火野正平さんの【こころ旅】を観ていたら、74歳の方が一日86㎞を走ってました。まだまだ自分は初心者、甘いなあ。がんばります。

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  2. 三岐鉄道・東藤原駅前の、むかし喫茶店だった(?)建物の入口に、綺麗なCB72が置いてあります。楚原の今はやっていない(?)自転車屋さんの軒先に古いSカブがあります。主がいないのなら譲り受けて、エンジンの再始動などやってみたら面白そうです。エンジンの音を聴いて、排気ガスの匂いをかぐだけで幸せな気分になれそうですが…。今のところは「日々是自転車」ですね。

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