冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2020年5月16日土曜日

車と自転車

 初めて自転車に乗れた喜び。ちょっと機械の力を借りるだけで、自分の力が何十倍も大きくなったような気分になる。より速く、より遠くへ、世界は瞬く間に広がる。まさか、子どものころにそんな風には考えなかっただろうが、今思えば、多分、そんな気持ちにはなっていた。その後は、オートバイに乗ることも覚えた。バーチャルな身体能力は伸長するばかりである。
 
 自動車には、さらに快適性が加わる。風にも負けず、雨にも負けず、である。荷物だってどんどん積める。向かうところ敵なし的感覚。車に魅了されるのは自然の流れ。オートバイに続いて、乗り継いだ自動車のこともまとめてみたい。自転車の話題からはそれるが、何でも有りということにしておく。
 
 私のブログを見た知人が、奥さんにもブログを見てみることを勧めてくれた。奥さんは、自転車なんて興味ないから…、という反応だったそうである。知人は、自転車の記事ばかりではない。映画や音楽の話題もある。多分、遺書のつもりで書かれているから興味深いといって、さらに勧めてくれたらしい。
 
 話をきいて、確かにこれは遺書のようなものだと自分でも気がついた。終活の一つとして、ダイイングノートとかエンディングノートといったものが話題にあげられる。自分の死後、あとに残った人に伝えたいことを書き残すものが、ダイイング・エンディングノートらしい。書き方や書式を説明した本もある。文具メーカーのコクヨは、「もしもの時に役に立つLIVING ENDING NOTE」まで作って売っている。ノートに必要事項を書き込んでいけば、エンディングノートの出来上り。さすがはノートのコクヨ。余計なお節介もここに極まるといったところか。死ぬ準備くらいは好きなようにさせてもらう。自分にまかせておいてほしい。私に構わないでください、といいたい。
 
 いつかは友人や家族、それに自分自身とも永遠に別れてしまうときが来るので、その準備をしておくに越したことはない。この世に置き土産をするという大それた気持ちはない。残す財産もない。ダイインメッセージなど無用といえば無用である。ブログを遺言代わりに読んでおいてもらうのも、一つの手ではある。世の中の流行りには乗らず、別れのときまでにどんな準備をしておくか、自転車の上でゆっくり考えることにする。さいわい、自転車に乗る時間はたっぷりある。 
 
 最近の調査によると、子どもたちが大人になったら買いたいものの第一位は、意外にも、男の子も女の子も自動車らしい(第一生命保険 ’204月調査)。自動車に乗るということは、大人になるための一つのイニシエーションなのだろう。車なんかに乗らず、自転車に乗りつづけていたら、子どものままでいられたかもしれない。そうすれば、ダイイングメッセージの心配もせずにすんだ。



ダイハツ・コンソルテ1000(20歳~24歳)
父が乗っていたものをそのままもらった
写真は借り物で、実車ではない



トヨタ・カリーナ 1600ST(24歳~31歳)
写真は、借り物のカリーナ1600GT
給料の大半は燃料代や部品代に消えていた時期もあった
8年間で20万㎞近く走った
シビエのフォグランプ、ミシュランのタイヤ、アルミホイール
当時流行りの装備を満載?!

ホンダ・ワンダーシビック  1500R(31歳~40歳)       
娘の七五三詣(7歳)
上げ馬神事のある猪名部神社の駐車場 
自転車は姉の赤いものを弟用に青く塗った 


ローバー 3.5L V8サルーン(34歳~37歳)
日本人学校在勤中 ロンドンで買った外国車…国産車?
この車で、ほぼイギリス全土を走った 


ラーダ1.3L(34歳~37歳)
当時住んでいた家の前で撮影
Googleマップのストリートビューアーなら通りが見られる
    
東の国の公用車
日本円にすると15万円くらいで買った
made in URRSは耐久性抜群


ホンダ・アコード 1.8XL (40歳~52歳)
撮影場所は家の近くの田んぼの中
「きれいに磨かれた車は、田んぼへ連れていかれ
そこで写真を撮られる」と小さいころの息子が言っていた


   ユーノス・ロードスター NA6 (45歳~54歳)            
   5年落ちを中古で購入                     
   運転するのが面白い 例の田んぼで撮影             
新旧ロードスター比較
左が現在も乗っている、マツダ・ロードスター
                    マツダ・ロードスター NB6 MVIMITTED(54歳~現在)             
                     幌を開けて走ると、オートバイ感覚に近い           
                     ヘルメットが要らないし、煙草も吸える            
   お出かけ先のロードスター                                              
 歳をとってから乗っていてもそれほど派手ではない?!   

                   
  ミツビシ・ディアマンテ3.0R(52歳~65歳)            
 磨いて連れていかれる田んぼで撮影               
       イギリスで乗っていたローバーとディメンションがほぼ同じ    
       重量級で乗り心地がいいが、燃料喰い              
   手放したくなかったが、燃料代と自動車税でギブアップ 

       
トヨタ・サクシード 1500TX(65歳~現在)           
燃費は上々、商用車なので税金も安い              
自転車のトランスポーターに最適                
自転車を外に出せば車中泊 ロングステイも可能         
愛車遍歴はこの辺でおしまい                  
免許返上までこの車に乗りつづける…か             




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