冬をむかえる

冬をむかえる
'20.12.22 愛知県海部郡飛島村梅之郷 日光川排水機場付近にて撮影

2024年3月23日土曜日

維持費について

 我が家には車が2台ある。1台は2シーターのオープンカー、マツダ・ロードスター。かなり古い。エアコンが故障したままなので夏場は乗らない。冬タイヤを装着しないので、冬もほとんど乗らない。年間に数千キロしか走らない。自転車より走行距離が少ない。それでも、維持費はそれ相応にかかる。

 片や、自転車の維持費といえば、これは微々たるものである。税金がかからない。車検や強制的な保険もいらない。自動車は乗らなくても維持費がかかるが、自転車は乗らなければ維持費ほとんど必要ない。

 仕事を辞めて、定期的に外へ出ることはなくなった。人と会う機会も減った。自転車の走行会仲間や、ご近所の人と出かけることはある。昔生徒だった人たちやかつての同業者仲間ともときどきは会う。それにしても、あまり身をかまわない。出費は大きく減った。

 さらに出費を抑えるためには維持費のかかる車を手放そうと思うこともある。手放すものがふえると生活に潤いがなくなる。終活などといって無闇に愛着のあるものを手放さない方がいいようにも思う。こだわりは捨てるとか、ものに執着しないとか、それが高齢者のわきまえと決めつけることはない。

 他の人にはガラクタに見えても、自分の気に入ったものを身のまわりに集めておきたい。子どもたちにはお手間をとらせて申し訳ないが、私がいなくなれば廃品業者さんにでも頼んできれいさっぱり捨ててもらうようにお願いしておく。

 安かろうが高かろうが、何かを持っていればそれを維持する費用はかかる。何よりも自分自身を維持するのが一番厄介だ。自動車やわずかとはいえ自転車にも維持費がかかる。それもこれも自分を自分らしく維持するための費用と思えばうなずける

維持をして
ときを待つ
どこまで広がるか
いつまで続けるか

ときが来れば
花は花を咲かす
実は実をむすぶ

ときが来なくても
つなぎとめておく

ときが来なくても
静かに眺めている

 

2 件のコメント:

べーえんべー さんのコメント...

 オートバイは何台か乗り継ぎ、最後はカワサキGPZR。いわゆるナナハンです。
30代から50歳近くまで所有していましたが、後半は車検を受けて少し乗るだけ。果ては、車庫のお飾り品となりました。

 ロードスターも2台乗りましたが、勤務用には別の車があったのでセカンドカー的存在。2シーター・オープン仕様。走るには実に快適、まさに風を切る心地よさがありました。
 
 とはいえ、いずれも生活になくてはならないものではない贅沢品です。車検費用や保険、税金、部品交換などの維持費がかかります。いつまでも置いておけないと決心して、ある時期に手放しました。

 今、自分の書斎にあるもの。書籍やオーディオ装置、CD、レコード、ギターなど。どれもあの世に持っていけないものばかり。生きるために最低限必要なものといえば、衣服と食料、お金。そう考えると、家にあるものは大部分処分していい気がします。

 本当の話、死期が近づいているのがわかったたら、断捨離を決行したいと思います。
とはいえ、MARIOさんの仰るように、生活に潤いをもたらすものがないと、生きる希望や活力が見いだせません。だから、身近なところに書籍や音楽、映画、スポーツバイクなどがあることが大切なのですね。

 生きるためのエネルギー源として、維持費を渋ってはなりません((T-T)(^_^)。

MARIO BIKE さんのコメント...

 べーえんべーさんも自転車以外にオートバイや自動車、他にもいろいろと趣味の用品をお持ちのようですね。私と全くよく似たものを身の周りに揃えておいでのようで驚きます。音楽のジャンルなどは判りませんが、同じ世代なので、書籍やCDのコレクションの内容も似ているのではないかと拝察します。

 私はお酒が飲めませんがかなりのヘビースモーカーです。これも、自分のための維持費だと思っていますが、禁煙すれば維持費がかなり節約できそうです。

 先日、甥っ子が来て、私の車のことを「おじさん、1分の1のプラモデルを飾っているようなものやね」と言っていました。確かに、ほとんど乗らない車は模型を飾っているのと同じですが、なかなか手放す気にもなれません。

 断捨離はおろか、父や母の遺品もいまだに捨てかねています。親の使っていた物も自分の持ち物も、遺品整理の業者さんにでもなったつもりで、私情を交えず片っ端から捨てないと捨てられそうにもありません。自分のための維持費節減も難しそうです。まだまだ手に入れたい物はありますが、捨てる物は思いつきません。