冬をむかえる

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'25.1.22 山を見て走る

2024年8月10日土曜日

自転車屋さんごっこ

  走行会の仲間の一人が、自転車の調子が良くないという。クロスバイクの変速が上手くできない。ハンドルにはガタがある。その場で変速機のワイヤーの引き具合を調整して、多少は調子が戻ったが完調ではない。

 最近、他のメンバーも変速機の様子がおかしいので自転車屋さんに愛車を持ち込んだ。変速機を取り付ける部分(リアディレーラーハンガー)が曲がっているということで修理してもらった。幸い、私がディレーラーハンガーの修正器具を買ったばかりなので、自転車屋さんを真似て二人でハンガーの歪みを調べ、変速機を調整し直そうということになった。

 ホイールの振れ取りをして、ハンガーの歪みを調べた。歪みはないので変速機を取り付け直して、ワイヤーの張り具合を丁寧に調整すると快調に変速するようになった。ハンドル周りは分解しグリスアップをして、ガタのないように組み直した。

 やっていることは素人作業で、自転車屋さんごっこである。見様見真似で、それらしく修理や調整をしているが、ごっこ遊びの域を出ない。とはいえ、乳幼児のごっこ遊びというのは、大きな意味があるらしい。子どもの成長にとっては大事な遊びなのだ。

 ごっこ遊びを通して、子どもはいろいろな力を身につけていく。1相手の立場になって考える力、2想像力・創造力、3表現力、4コミュニケーション能力・協調性、5観察能力・思考力、6社会性・ルールを守る力。どれも生きる源になる力だ。

 仕事を離れ、古稀を過ぎ、家で気ままに過ごしていると、幼いころにごっこ遊びで培ったはずの大事な力が衰える。趣味とも遊びともつかない自転車屋さんごっこで衰えた力が回復してくれたらありがたい。それで修理代も節約できれば一層の儲けものだ。


ごっこあそびに
余念がない

ままごとや
まねごとが
いずれは
ほんものの
力にかわる

垣間見ていた
夏空が

ほんものの
夏空になる

夏空の暑熱が
地を焼き
水を焼き
自転車を焼く




2 件のコメント:

  1.  自転車屋さんごっこというには、レベルが高すぎます。ディレーラーハンガーの調整やホイールの振れ取りなど、素人の域を脱しています。まあMARIOさんの場合、何にでも追究しないと気が済まないところがあるようで、おそらくこの自転車ごっこだけに限らず、気になるものは徹底的に解明するという性格だと察します。私の場合、困ったことがあると誰かを頼るという他力本願型。MARIOさんを見習わないといけません。

     乳幼児のごっこ遊びについてふれられていますが、さすがに教育者。小さい頃から遊ぶことによっていろいろな力を育てていくわけですね。自分が子どもの頃は何も考えずままごと、鬼ごっこ、お店屋さんごっこなどをやってましたが、保育園や幼稚園では発達段階に応じて身につける力を考えているのですね。恐れ入りました。私はてっきり子どもたちがやりたいことをどんどんやっているだけと思っていましたが、奧が深いです。日本人の人間性が世界的に優れているのは、このような幼児からのていねいな教育という土台があるからなのですね。勉強になりました。

     ところで、今日で猛暑日が連続22日目。自転車愛好家にとっては、つらい毎日です。健康管理に気を配らないと。

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  2.  『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』というロバート・フルガムという人の本を読んだ記憶があります。本棚を捜してみましたが見つかりません。誰かに貸したままになっているかもしれません。

     ごっこ遊びで身についた力と同じような力について書かれていたような記憶があります。
     
     今は老後に必要な知恵を全てではないが自転車と付き合うことで学んでいるところがあります。

     べーえんべーさんに言っていただくほど大したことではありませんが、レベルは低くても自転車いじりをしたり、自転車に乗りつづけたりすることで、多少は脳の活性化や筋力の保持ができている気がします。

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