'25.10.3 一本の柿の木

2025年4月19日土曜日

自転車部品の交換事情

  タイヤ、チェーン、消耗は遅いがギアや車軸なども走行距離が長くなれば擦り減る。擦り減ったり何かの衝撃で壊れたりした部品は交換する。他にも部品を交換する理由がある。見た目、である。

 部品を交換すれば自転車が美しく見える、お気に入りのスタイルに変わる。いわゆるカスタム。見た目がよくなれば乗り心地も変わる。気分が乗り心地をよくしてくれる。

 13年乗ったクロスバイクは、昨年、ハンドル周りの部品を交換した。ハンドルの形や材質を見なおす。アルミ合金の削り出しのハンドルは形もさることながら美しさに惚れる。

 サドルを支えるシートポストも質感や光沢を考えてアルミの削り出しのものに変えた。ハンドルとシートの位置を改めて調整したし、部品の材質が柔らかになったせいか、乗り心地もマイルドになった。老骨用、になった。

 ハンドルを換えたら、次に気になるのは、これもよく目立つクランクセットだ。前のギアとクランクの部分も美しい光沢のある、しかも軽いものに交換したい。しかし、古いクロスバイクの前3枚、後ろ8枚のギアに合うクランクセットで、これは綺麗だと思うようなものは、ない。知らないだけか。

 東京のBLUE LUGというバイクショップが自社製作しているXMC triple crank setという製品を見つけたが売り切れて在庫がない。長らく欠品中になっていた。先日やっと入荷したので早速注文して手に入れた。

 見た目、よし。材質、満足。ではあるが、実は古いクロスバイクのクランクセットと規格が少し違う。3枚あるギアの歯数がそれぞれ2個少ない。しかも9速チェーン用で私のクロスバイクは8速用チェーンを使っている。

 多少の規格違いは変速機の調整で何とかなるという無謀な考えで取り換えた。結果は吉、変速に支障はない。動きは快調、見栄えも大化けした。クランクギアの歯数が少なくなって、少し踏力が軽くなるというおまけつき。老骨用自転車にまた近づいた。部品選びは見た目も大事。

規格があるから選ばれて

規格があるので外される

規格があるのは安心で

規格があるのが心配だ

品格本格適格合格
資格別格失格破格
規格に合わせることよりも
やりたいようにやることだ



2 件のコメント:

  1. べーえんべー2025年4月24日 18:24

     それにしてもMARIOさんの自転車への追究は計り知れないものがありますね。今回のクロスバイク、もうオリジナルの面影はほとんどないようにみえます。写真で見る限り、残すところはフレームだけが手つかずの部分でしょうか。とことんやり通さないと気が済まない性格というのが伝わってきます。

     車好きな人がよくカスタム化を狙っていじるのは、エアロパーツ、大径ホイル、足回り車高調、サスペンション、電飾、タイヤなどきりがありません。自転車でもカスタマイズして、自分だけのものにしたいという思いになるのは自然の流れでしょうか。

     いつもながらMARIOさんに驚かされるのは、思いつきでどんどん交換するのではなく、自転車の構造を十分研究した上で各部のはたらきをスムーズに引き出すものを選んで取り付けられることです。
     車好きや自転車好きの人って、まずは外観、かっこよさから入ってしまい、突然故障したり傷つけたりしたとき自分で修理する能力がなく、何もできずお手上げになることが多いようです。もちろん私もその一人です。性格上、誰かに教えてもらえばいいやという他力本願の甘えが心の中にあるので、改善せねばと思っています。とはいえ、MARIOさんを目標にするには、無理があります(笑い)。

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  2.  いつも、何をやっても、どんなことを書いても、べーえんべーさんにはうまい具合にお褒めをいただくので、面はゆいところもありますが、自転車いじりやブログ更新の励みになります。ありがとうございます。

     べーえんベーさんも教職に就いておられるとのことですが、べーえんべーさんの生徒さんたちはいいところを見つけてもらって、褒めてもらって、その結果、力を伸ばしてもらえてとても幸せだと思います。

     自転車のカスタマイズについては、年金生活の細々とした暮らしなので無闇に高価な部品を購入するわけにはいきません。失敗のないように、無駄の出ないようによく考えるのが鉄則だと思っています。

     おっしゃるように、クロスバイクはほとんど原型をとどめないくらい手を加えました。車やオートバイほど費用がいるわけではなく、高級な自転車の本格的なカスタムにも全く及びませんが、それなりに愛着は深まります。規格にはまらない愛車づくり、べーえんべーさんもぜひご検討ください。

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