自転車乗りには二通りのタイプがあるようだ。休憩していて出会ったり、同じペースで走っていたりすると、どうぞ声をおかけくださいというオーラの出ている人と、見えないバリアがあって話しかけるのをためらってしまう人とがある。
先週、桑名の赤須賀漁港で出会った男の人には、自転車のこと何でもお話ししましょう的雰囲気が漂っていた。年の頃なら40歳前後か、のんびりと走る姿が楽しげである。
その人の自転車が、また、変っている。小さな車輪は20インチくらいなのにタイヤが異様に太い。オートバイのタイヤほどもある。マウンテンバイクのようなフレームに太いタイヤをつけたファットバイクは知っているが、小径車のファットタイヤは見たことがない。
後ろから並びかけて、「太いタイヤですねぇ」と自転車の主に声をかけた。「これ、面白いでしょう。ちょっと止まります」といってその場で自転車を止めて見せてくれた。 「このタイヤ、見てください。どこでも走れそうでしょう」。見ると、マウンテンバイクに使うようなブロックパターンのタイヤである。
電動アシスト付き。フロントフォークとサドルの下にサスペンションが備わっている。やはり20インチの小径車だ。タイヤの幅が4インチというから何と10㎝もあるのだ。
買ってひと月にもならないのでまだ慣らし運転中、低い山には登ってみたので次はダートコースや砂浜を走ってみたいとの由。自転車の性能や自分の自転車歴をひけらかすわけでもなく、自転車を手に入れたこと、今それに乗っていることが嬉しくてたまらないという話しぶり。自転車との幸せな関係が伝わってくる。
「HEY BIKE」という自転車だと教えてもらったので、帰宅して調べてみた。今、売出し中の優れものらしい。新種のバイクを手に入れて、心底楽しむ。楽しみを誰にでも伝え拡げる。幸せな自転車乗りとはこんな人のことをいうのだろう。
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最高の幸せ またとない幸せ |
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安っぽい幸せ ありふれた幸せ |
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幸せの姿かたちを 見たことはないが |
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誰かと何かと一緒になって 幸せが姿を見せることもある |




今回紹介された電動アシストバイク、私も気になって調べてみました。
返信削除目からうろこというか、これは単なる自転車とはいえませんね。原付バイクに近いが、免許は不要。坂道はスイスイ登れるし、ダートも幅広タイヤで安定していてブレーキはディスクで制動力抜群。前後サスペンションが衝撃を吸収してくれる。1回の充電で約100㎞走行可能。ここまでくると普通のスポーツバイクとは次元が違い、感覚がおかしくなります。
これはこれで、スポーツバイクとしての楽しみ方を引き出せますが、電動に頼らず人力だけで心身の健康を求めて自然と遊ぶ自転車乗りとは目的が異なる気がします。
MARIOさんの走行会仲間は電動アシスト付き、MARIOさんだけがノーマルのスポーツバイクのようですが、お互いが気をつかいながら走るのもメンバー同士のふれあいを深めるには、よいことだと思います。
それにしても、用途に応じた自転車が次から次へと開発されると、ユーザー側も迷ってしまいますね。
本当に楽しそうに自転車(E-bike)に乗っている人の話をきいていて、こちらまで乗ってみたくなりました。
返信削除自転車の選択肢が増えて、いろいろな人が楽しめるようになるのはいいことだと思います。
目が見えにくくなれば眼鏡、耳が聞こえにくくなれば補聴器、やがて排泄の心配をするようになればおむつを活用することで、生活の質を補償すればいいというようなことをテレビで紹介していました。
脚力が衰えれば電動アシスト付きの自転車に乗り換えることも大いにありだと思います。アシスト付きのスポーツ自転車に手軽に乗れるようになることは高齢のライダーにとっては朗報だと思います。