’26.3.12 春を待つ日々

2026年2月14日土曜日

我が愛車ラレー、消ゆ

  昨年8月、「ラレーという自転車」と題するページをこのブログに公開した。私の愛用しているロードバイクもラレーブランドだ。クロモリフレームの落ち着いた佇まい、英国調の大人の自転車、らしいところが気に入っている。

 そのラレーの自転車が生産中止になって、今後は手に入らない。世の中から、私の愛車と同じラレーの自転車が消える、既に消えつつある、ということを最近になって知った。

 ラレーという自転車について書いたときに、日本で販売されるようになった経緯を調べた。同じ頃、ロードバイクとは別にラレーRSWという小径車を妻が乗るようにと思って入手した。

 新車のRSWが何と定価の半額で売られていた。これは買いだと思って注文した。ちょっと奇妙な感じもした。ラレーの自転車は定価売りがほとんどなのに、なぜこんなに安いのか。破格の値段だ。もしかして詐欺か、と疑った。幸い、正真正銘のRSWで新品、が届いた。

 昨年の夏から在庫整理が始まっていたというのが真相らしい。年が明けて、ラレーのカタログで確認したいことがあったのでネットで検索した、が、見つからない。これはどうしたことかと思って、製造会社の新家工業関連の記事を探すと、衝撃が走った。

「完成自転車の輸入・販売事業からの撤退に関するお知らせ」(新家工業株式会社 代表取締役社⾧ 市川圭司  2025年11月7日付):当社は、2025117日開催の取締役会において、完成自転車の輸入・販売事業から撤退することを決議いたしました:という文書が見つかった。

 もう3カ月も前に発表されていたのだ。ネット上にはラレーの製造中止を惜しむ書き込みも多く見られる。迂闊にも見落としていた。

 今は在庫処分で安売りされているラレーブランドの自転車が、いずれは貴重な存在になる気がする。RALEIGH CLR CLUB RACE という美しい自転車がネット上ではほぼ半額で売られている。これを買って手元に置いておくかどうか、密かに迷っている。

唐突にやってくる断絶か
その先へつながる予兆か

連綿と受け継がれる伝統か
新しい秩序のための区切か

終焉を待つふりをしながら

新しい時代へ
漕ぎ出している

 

2 件のコメント:

  1. べーえんべー2026年2月19日 7:46

     この『日々是自転車』の表紙を飾るラレーバイクを毎回ながめていますが、落ち着きのなかに品位が漂い、いつまでも色あせることない深みを感じさせます。

     MARIOさんにとって、ラレーはまさに分身そのものといっても過言ではないでしょう。もう書かれているかもしれませんが、ここまでMARIOさんをひきつけて離さないラレーの魅力は何なのか興味が湧いてわきます。
     イギリスで数年勤務された経験から、英国の長い歴史に根ざしたクラシカルなデザインに魅了されたのでしょうか。

     そういえば、所有のロードスターも長年乗り継いでみえて、MARIOさんのこだわりというかモノへの思い、愛情が伝わってきます。
     お持ちの自転車はどれも、手入れのなかにオーナーさんの心も磨き、受け継がれているはずです。
     まさに唯一無二、もうこれ以上所有されなくても十分かと存じます。(笑)

    返信削除
  2.  写真の自転車をお褒めいただきありがとうございます。自転車も自動車も手に入れる時には多様な選択肢があります。この1台と決めるにはいつも迷いがつきものです。

     英国風に魅かれるところはありますが、無理なく付き合えるかどうかが一番の決め手です。ラレーのロードバイクは決して高価ではないですし、ロードスターも中古で安く手に入れたものです。

     自分の身の丈に合ったものを選び、大事に手入れをする。そうしている間に、良さや面白さがわかってきて、魅力が増して来る。友人との付き合いにも通じるような気がします。

     どうしても手放せないというわけでもないですが、この歳になっても側に置いておきたいものがたくさんあるのは困りものです。

    返信削除