後ろから自転車で来た人に、不意に話しかけられることがある。追い抜くときに、声をかけたくなるときもある。
以前、名古屋城の近くで自転車で並びかかった若者に声をかけられた.。
「ラレーですね。僕もそれ買いたいんですよ。いいですね」(私の乗っている自転車の車名がラレー)。私が、「脚力がないので、乗りこなせていないですよ」と答えると、 「いやー、いいですよ。気をつけて行ってください」と抜き去っていった。自転車を見てくれる人がいてうれしい。
仲の良さそうな兄弟と思われる小学生が二人、辺鄙な山の中の道を走っている。家からはだいぶ走ってきたと思われる。後ろから声をかけた。
「ぼくたち、ちょっと追い越すよ。どこから来たの?」。「〇〇から…」よく聞き取れない。答え方もおぼつかない。「こんなところまできて大丈夫か、帰れるか?」ちょっと心配になって訊いてみる。「もう帰るとこ。ちゃんと帰るよ」と兄らしい子が答えてくれた。安心した。
何度か、町内のミニコミ紙に自転車の写真と小文を投稿したことがある。それを読んでくれているらしい人が、自転車で後ろから追いついて話しかけてくれた。
「その自転車って、グッドニュース新聞に毎月出ている自転車ですか」。ちょっと驚いた。「はい、新聞読んでもらってますか」と返事をすると、横に並びかかって、「記事に出ている写真の場所を探して走ってますよ。いいところがいっぱいありますね」と答えてくれた。どこかでつながっていたかと思うとたのしい。
やんちゃそうな中学生らしき4人組が、堤防道路をふらふらと道幅いっぱいになって並進している。
後から追いついて、「お兄ちゃんたち、ちょっと通してくれるか?」と声をかける。「だれじゃ?」と言いたげに振り向く。意外にも、「はい、どうぞ」と慌てて道をあけてくれた。追い抜きざまに、「今日は学校楽しかったか?」と声をかけた。「楽しかったですよぉ」、「めっちゃ、最高でしたぁ」と口々に答えてくれた。追い抜いてしまうと、後ろの方から「がんばって走ってくださ~い」という声が聞こえた。励まされた。
束の間の対話に気持ちが弾む。続きを走りながら、ことばのやり取りを何度も反芻する。
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日がな一日 通り過ぎる人を 眺めている |
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きのうここで 道をきかれた |
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今日はここで 道をたずねる |
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もう二度とは 会えない出会い |
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通りすがりに 声をかけてみる |



































