'25.10.3 一本の柿の木

2023年2月4日土曜日

随時・漸次・暫時

  週は3日ほど雪に降り込められた。我が家の周辺では積雪は10㎝程度だったが、気温が低いせいか、路面が凍結してアイスバーン状態が続いた。昼間になっても、道路はスケートリンクのようで、自転車には乗れない。マウンテンバイクで少し走ってみた。ブロックパターンのタイヤでも、ブレーキは効かない。横ざまにタイヤをすくわれたら、瞬時に転倒する恐れもある。走るのは諦めた。

 毎日のように自転車で出かけるのに、家に居なければならないとなると、さぞ退屈だろうと思いきや、そうでもない。日頃やりたいことが、自転車に乗ること以外にもたくさんある。今日は自転車に乗れない、乗らないと決めれば、むしろ気分的にゆっくりする。時間をかけて普段やれないことができる。

 時間ができたら作ろうと思って、プラモデルがいくつも買ってあるが、手つかずのままだ。カリグラフィーという西洋ペン習字もやりたい。手本やカリグラフィー用のペンも買い込んであるが、これも手をつけずにいる。本も読みたい。最近は読書の時間が少ない。読みたい本が机の上を占領しがちになっている。映画も観たい。観ておきたい映画の候補が何本もある。

 自転車の改造などを考えていると、もっと時間が欲しい。ホイールを換装したいと思う。今の自転車の緒元を確認し、互換のある部品をカタログで調べる。型番が判ればネットで値段を確かめる。必要な予算をみて思案し、高すぎるので諦めて次の候補を探す。こんなことを繰り返していると、一日がアッという間だ。

 随時(ずいじ)やること。漸次(ぜんじ)始めたいこと暫時(ざんじ)は手をつけずにおくこと。その見極めが難しい。漸次体力が衰えて、随時自転車に乗れなくなってもできることは、暫時先延ばしをするとして、その頃に気力があるかどうかは疑わしい。天気がよくても自転車に乗らないという手もあるが、今のところそれは無理というものだ。


随時、道を見極める

進退窮まる

漸次、新しい道が現れる

今朝の新世界

暫時、雪国的抒情の中を行く

次の朝には早春賦がきこえる




2 件のコメント:

  1.  一日中、氷点下に近い気温が続くという経験は、これまで記憶にないです。当然、路面の雪や氷は翌日まで残ります。この地域の通勤通学者にとっては、びっくりするような数日だったと思います。とにかく四季を通して、異常な気象現象が世界各地で頻繁に発生しています。人類が自然を敬い、大切にしてこなかった報いが一気に出てきたのでしょう。

     MARIOさんのライフワークといえる自転車に乗れない日の過ごし方。
    きっと時間を持て余すだろうと思いきや、とても足りないほどの趣味の多さに驚きます。私はというと、暇があればお酒を飲んで横になり、テレビを見ながら昼寝。そんなこんなで、あっという間に一日が終わってしまいます。

     忙中閑あり、というように、忙しいヒトほど時間をうまく使い、充実した日々を送ってみえるのだと思います。
     MARIOさんには一日36時間は欲しいところですね。
    健康に気をつけながら、趣味をお楽しみください。

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  2.  先週は本当に寒かったですね。外に出ると、寒いというより冷たいという感じでした。

     べーえんべーさんには、趣味が多いといっていただきましたが、実際にはやってもいないことを書いたので、気が多いだけです。言っているだけでやらないのは格好が悪いので、いずれは手をつけたいと思っていますが、やれるかどうかわかりません。今のところは有言不実行です。

     まとまったことができないままに、1日がすぎることがよくあります。時間が速く流れるのは、考えようによっては幸せなことかもしれません。退屈で時間をもてあましているよりは、次から次へと新しい時間に出会い、1年くらいはアッという間、これは忘れっぽいのと同じで、素敵なことかもしれません。

     時間を上手く使いこなすことなどはとてもできませんが、せめて時間を楽しく使いたいと思っています。お酒を楽しんでおられるのも、下戸の私にとっては羨ましいことです。

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