冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2023年8月5日土曜日

夏場の過信

  しばらくぶりに自転車に乗った。梅雨入りのころから乗っていなかった。少しずつ高くなる気温に身体を慣らすこともなく、突然夏の炎天下に漕ぎ出すことになる。

 自転車の点検は怠りなくすませた。走り出す前に水分を十分に摂った。かなり用心をして漕ぎ出す。走り始めてしまえば何ということもない。風は心地よく、ペダルは快調に踏める。これなら、かなりの時間、それなりの距離を走れると思い始める。

 ひと月半程度のブランクはそれほど影響していない。去年の夏と同じようなペースで走れるだろう。そう思って走るうちに、どうも勝手が違うことに気がついた。

 ちょっと走れば、カーブを曲がる感覚やブレーキをかけるタイミングは蘇える。ペダルを踏む脚の様子も悪くない。違和感は、腕から肩、首をつたってやってきた。腹筋と背筋に粘りがない。身体を支える力が落ちているらしい。だるい。どうも力が入らない。

 ずっと乗りつづけていれば気がつかないが、休んでいたので気がついた。自転車は脚力だけで走らせているのではない。筋力のバランスや気候との折り合いが必要なのだ。

 昨年は毎日のように走りつづけていて、夏場の遠乗りにも出かけた。あるとき、身体に異変を感じることがあった。自転車がなかなか前に進まない。身体の力が出ていない。熱中症の手前かもしれない。悪い予兆だ。

 街中を走っていたので、パチンコ店に入った。冷房のよく効いた場所で、冷たいものを飲んで身体を内側と外側から冷やす。身体の感覚が戻ったところで、ゆっくり走りだす。その後も、ドラッグストアやコンビニに入って身体を冷やしながら帰宅した。かろうじて事なきを得た。

 少し我慢をすれば大丈夫、これくらいはいける、という夏場の過信は命取りになる。何しろ71歳。自分で自分の限界を知らなくてはいけない。あと10年は自転車に乗るなどと、自分の体力を過信せずに、先ずは明日もう一日だけ走れるコンディションを整えることにする。

炎天下へ出ていく
空も道も葉陰も
焼けている

水分をとっても
休憩をとっても
炎暑は容赦ない

強い日差しがつくる
濃い影は
地面にめり込む

あと少し
もうちょっとと
無理はしないことだ

ハスの葉の陰にでも
身を隠したい

過信は捨てて
樹の下に宿る



2 件のコメント:

  1.  台風6号と7号の影響か、極端な暑さがやや収まり、雨も降るようになって、ようやく一息ついた感じがします。

     MARIOさんでも1ヶ月半のブランクがあると、すんなりと自転車も受けつけてくれないようで、私としてはホッとしています。私は乗り始めて5年足らずの初心者、さらには走行距離でも、足下にもおよびません。毎年8月はほとんど走らずにエアコンの番をしている日々を送っています。

     先日、久しぶりに友達と走りました。ほとんど話をしながら、のんびり走行。8時過ぎから午前中、それもゆっくりだったので、そんなに疲れを感じない30㎞ほどライドでした。
     しかし、家について昼食をとり、昼寝から目が覚めて大変。
    膝から下のふくらはぎがけいれん状態。そのあと散歩をすると膝が笑っていて、スムーズに足が運べないではないですか。
    いかに日頃から運動をしていないか、情けなくなりました。
    MARIOさんの分析だと、脚力以外に腹筋や背筋も自転車に乗るための重要な要素だそうで、なるほどです。

     そういえば、先月人間ドックを受けて、骨密度チェックもしたところ、同年代の人より劣っているとのこと。食生活と適度な運動が大切だといわれました。アルコールでは補えませんね。
    そろそろ、身体を鍛えるためにも自転車を再開します。

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  2.  自転車を再開しようとした矢先に台風の接近もあって、雨が降ったり風が強かったり、なかなか本格的に乗りはじめるまでにはいきません。

     私も、無理はしないでおこうと思いながら乗っていたにもかかわらず、先日、脚がつってしまいました。べーえんべーさんと同じような状態です。

     それほど身体に負荷をかけて走っているとも思えないのですが、中断してみると、日ごろは自転車のお陰でいい運動をさせてもらっているということが判ります。

     長期の天気予報を見ていると、もうしばらく天気が不安定なようです。また自転車に本格的に乗りはじめるころには秋風が吹いているかもしれないですが、焦らずにぼちぼちいこうと思います。

     

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