近所の友だちが、自転車で関ヶ原まで行ってみたいという。その友だちと近場を一緒に走ることはある。100㎞を超える距離を二人で走ったことはない。
雪で伊吹山が白くならないうちに関が原に行くことを思いついた。これまでに、一人では何度も走ったコースである。今年になって100㎞を超えて走ったことがないので、一度は100㎞を走りたい。他の人とペースを合わせて100㎞もの長距離を走るのは初めてだ。一抹の不安はある。
朝8時に二人で家を出る。多度から養老をめざし、さらに関ヶ原まで走る。帰路は上石津から藤原を抜けて北勢町へ下る予定だ。
多度を過ぎたところで最初の休憩。ちょうど1時間走った。走行距離は18㎞。その後、伊勢東街道を通り、ハリヨという珍しい魚の生息する津屋川に沿って走る。養老に着いたところで2度目の休憩。2時間走って38㎞。
カイコウズ街道が牧田川と出合うところで広瀬橋を渡り、車の多い道を避けて九里半街道を辿る。ゆるい登り坂の両側に古い民家を見て走る。E-Bikeに乗る友だちがペースを合わせてくれる。
11時半、JR関ヶ原駅に到着。47㎞。古戦場跡や武将たちの陣地跡を巡る。サイクルメーターが50㎞を指したところで帰路についた。家に帰れば100㎞になるという腹積もりである。昼食はコンビニのおにぎりで済ませる。日足が短い季節なのであわただしい。暗くなる前に帰りたい。
帰路は、牧田川やまざくら街道(国道365号線)を員弁方面へ走る。途中、多良峡越えの難関が待つ。上石津トンネルを抜ければ楽ではあるが、牧田川に沿って多良峡へ登る道は帰路のハイライトだ。紅葉が美しい。E-Bikeの友だちは私の脚を気遣ってくれる。ここを避けてトンネルでショートカットというのではもったいない。
多良峡越えで酷使した脚が、藤原から阿下喜方面へ下るころには攣りそうになる。E-Bike にはかなわない。とはいえ、E-Bikeの友だちもかなり疲れているはずだ。幸い下り坂が多いので、脚をだましながら走る。阿下喜到着15時15分。走行距離83㎞。
ここまでくれば家に帰ったのも同然。二人で快適に走り切れた。今日のコースを振り返りゆっくり休む。残すは家まで11㎞ほどだ。しかしである。それでは家に帰っても走行距離が100㎞を超えないではないか。それは困る。
案の定、家の近くまで戻って、サイクルメーターの表示は94㎞。友だちは「念願の関ヶ原行が達成できて、大満足ですわ」というが、私の100㎞はどうしてくれる。不足の6㎞のために家の近くを一緒に走ってもらった。16時10分、明るいうちに無事帰着。101㎞。二人の目標が達成できて愛でたい目出度い1日になった。
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必ずここに来るという約束 |
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必ずここに居るという約束 |
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約束は遠くにいたり |
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すぐそばまで来たりする |
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守られたり 守られなかったりして 約束が積もっていく |
スポーツバイクを楽しんでいる人たちにとって、100㎞クリアは一つのステイタスとなりますね。私が自転車に乗りだして5年ほどですが、100㎞を超えたのは1度しかありません。それも一人で走るのは不安なので、3人で走りました。交通事故や自転車の故障、体調を崩すなどいろいろな不安要素が浮かんで単独走行で出かける勇気はなく、普段から一人で走るときはせいぜい近場で40㎞程度にしています。
返信削除それにしてもMARIOさんは電動アシスト付き自転車と一緒に走るのだから、スピード調整や休憩のタイミング、相手とのコミュニケーション、心配りなど気遣いが大変だったと思います。ロードバイクとクロスバイクでも相手の状況が気になりますから、100㎞を走ったお二人はよほど気心がしれた仲のよいお友達だと思います。
高校時代バイクで多良峡を越えた記憶がありますが、アップダウンがいくつもあり自転車では相当ハードなコースですね。昔はなかった上石津トンネルですが、自転車でも通過できるのですか。安全性は大丈夫でしょうか。
MARIOさんのように記録を正確にとってみえる方にとって、94㎞と100㎞はとんでもない違いなのでしょうね。バーゲンでいうなら、1万円と9800円の違いみたいな錯覚。印象操作でしょうか(笑)。
E-bikeには友だちのを借りてちょっと乗った程度で、長時間乗ったことはありません。発進時や登り坂では確かに楽ですが、長く乗れば乗車姿勢を保ち、ペダルは踏み続ける必要があるので同じように疲労を感じると思います。
返信削除E-bikeの人と一緒に走るときには、風よけになってもらったり、登り坂ではペースを合わせてもらったりして、気を使ってもらうことの方が多いです。案外楽をさせてもらっているかもしれません。
長いトンネルの通過は、車道と側道の区別があっても、大型のトラックが横を通り抜けるときの風圧や騒音に恐怖を感じます。トンネルを抜けるくらいなら、きびしくても山を越える方がましだと思うこともあります。
普段は走行距離の記録が2桁で終わるところを、100㎞を超えると3桁の数字になって残るので気分がいいです。べーえんべーさんも100㎞超えの記録をお持ちということなので、達成感は共有できますね。