あまりこだわらなくてもいいようなことが、つい気になってしまう。年齢とともに感覚も身体の動きも鈍くなって、よくいえば鈍感力が身について、おおらかになれるはずなのに、まだまだその境地ではなさそうだ。
先日、自転車のクランクと前3枚のギアを交換した。見た目は綺麗になり、イメージ通りに仕上がった。変速にも支障はない。支障はないが、チェーンの掛け替えがぎくしゃくする。
一番高速側や低速側のギアを選択すると小さな異音が発生するのも気になる。チェーンと変速機(ディレーラー)のプレートがわずかに干渉している。気にしなければ聴き取れない程度の小さな音だ。走りに支障があるわけでもない、けれど気になる。
そもそも、見た目を重視して、純正の規格と違うギアをつけたのが問題なのはわかっている。これまで使っていたギアは、前が3枚、後ろが8枚。8速用のチェーンを使う。
交換した新しい3枚のギアは9速用のチェーンを使うもので、ギアの厚みが0.2㎜m薄い。後ろのギアはそのままなので8速用のチェーンを使うが、交換した前のギアには全幅が0.6㎜ほど狭い9速用のチェーンの方がいい。
ギアの歯数も違う。これまで3枚の歯数が48・38・28だったものが、48・36・26になった。わずかな歯数の差だが、小さいギアから大きいギアに掛け変えるときにこの差がストレスになる。出来れば前の変速機をキャパの大きいものに換えたいところだ。
わずかな寸法の違いである。8速用と9速用のギアは厚みが0.2㎜、使うチェーンの幅は0.6㎜違う。無理を承知で交換したのだから多少の不具合は仕方がない。と思いながら、変速機のプレートの位置を内側と外側で細かく調整する。ワイヤーの張り具合も試してみる。
0.1㎜単位のこだわり。幸い老眼鏡はいらない。細かい調整は苦にならないが、ほんの些細なことを気にしている自分が笑える。
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ほんの些細なことなのに こだわりだしたらきりがない |
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風がはこんできた噂 |
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街で出会った昔の知人 |
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映画の中のワンシーン |
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ほんの些細なことなので 忘れてしまえばそれきりなのに |
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何故だか何度もふりかえる |