オフロード、ダートコース、あるいは未舗装の道。子どものころは、そんな道ばかりだったような記憶がある。
生まれ育った家は集落の真ん中にあって、謂わば村のメインストリートに面していた。路線バスが家の前を走っていた。そんな道でも未舗装だった。雨の日など、バスが跳ね上げる泥水が玄関先にまで飛び込んだ。バス以外に自動車が通ることは少なかった。
子ども用自転車に乗って、水たまりのできた雨上がりの道を走るのは楽しかった。車輪の跳ね上げる水しぶきで自転車のスピード感が増したのかもしれない。自転車や靴、ズボンの裾が汚れるのも構わずに水たまりを選ぶようにして走った。
近ごろでは、未舗装の道に出合うことはめったにない。田舎の田んぼ道まで舗装が行き届いている。マウンテンバイクで林道などを走っても簡易舗装くらいはしてある。若い頃にオフロードを走るオートバイに乗っていたことがある。その頃にはまだ舗装のしてないオフロードが残っていた。不整地や砂利道を走るのは面白い。
タイヤのグリップがきかない砂や泥の道ではハンドルをとられやすい。アクセルワークやブレーキの使い方で車輪がスリップするのを利用して、不整地ならではの走り方を楽しめる。今もオフローダーと呼ばれるオートバイや四輪車に乗っている人は多い。乗ってはいても能力を発揮する場所は少ないだろう。オフロードなど走ったことのない、格好だけのオフローダーもあるのではないか。
マウンテンバイクで久しぶりにオフロードを走った。ぬかるんだ道、砂利道、小石の浮いた道や大きな石の転がる道。舗装された道とは違う野性味。飼い慣らされていない太古の道だ。子どものころに走った道をなぞるように走る。タイヤを伝ってくる路面の感触が舗装された道とは違って優しく懐かしい。
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| 樹と風、砂利道 |
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| 枯草と雲、石ころ |
| 落ち葉と晴れ間、水たまり |
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| 素面の地面を走る |
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| 太古からつづく道を走る |





















