通りすがりに見かける子どもたちの学校を想像する。あいさつをしたり声をかけたりしてくれる子たちの学校は、暖かい雰囲気と自由な気風に満ちているはずだ。
めだかの学校は 川のなか
そっとのぞいて みてごらん
そっとのぞいて みてごらん
みんなで おゆうぎ しているよ
めだかの学校の めだかたち
だれが生徒か 先生か
だれが生徒か 先生か
みんなで げんきに あそんでる
めだかの学校は うれしそう
水にながれて つーいつい
水にながれて つーいつい
みんなが そろって つーいつい
めだかの学校では、先生が威張らない。生徒も先生も一緒に、遊びや勉強に夢中になるので、区別がつかない。「めだかの学校はうれしそう」。うれしい学校へ通えるなんて、すてきなことである。
チイチイパッパ チイパッパ
すずめの学校の 先生は
むちをふりふり チイパッパ
生徒のすずめは わになって
お口をそろえて チイパッパ
まだまだいけない チイパッパ
も一度いっしょに チイパッパ
チイチイパッパ チイパッパ
「すずめの学校」は、あまり感心しない。だいいち、やかまし。鞭など言語道断。生徒たちは、みんなが同じになるまで、ダメ出しされてやり直す。これではうれしい気持ちにならない。この学校の子どもたちは、自転車で通り過ぎる見知らぬおじさんに、天真爛漫に声をかけてはくれないだろう。もちろん、子どもの科(とが)ではないけれど。
「すずめの学校」は、あまり感心しない。だいいち、やかまし。鞭など言語道断。生徒たちは、みんなが同じになるまで、ダメ出しされてやり直す。これではうれしい気持ちにならない。この学校の子どもたちは、自転車で通り過ぎる見知らぬおじさんに、天真爛漫に声をかけてはくれないだろう。もちろん、子どもの科(とが)ではないけれど。
自転車で走っていても、めだかの学校をとんと見かけない。少子化で統廃合がすすみ、学校が少なくなってしまったのか。子どもたちの学校とて同じ。山間を走っていると、廃校になった学校跡に行き合う。校庭に夏草がしげる。校舎や体育館がぽつんと置き去りにされている。めだかたちや子どもたちのうれしい場所が消えるのはさみしい。
今は「日々是自転車」でも、教員根性は抜けない。ついつい学校のことなど考えている。
※ めだかたち、子どもたちの「たち」は本来は敬語 神や高貴な人につけた
お子たち=お子さま方、という言い方を今でもする 公達、先達、友達
※ めだかたち、子どもたちの「たち」は本来は敬語 神や高貴な人につけた
お子たち=お子さま方、という言い方を今でもする 公達、先達、友達
めだかの学校がありそうな場所で立ち止まる
そっとのぞいてみるが、近ごろ学校が見当たらない
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こんな流れのところにはめだかの学校があったはずだが…
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近づいてみても、どうも学校らしいものが見えない
自分が子どものころには、めだかの学校がたくさんあった
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めだかの学校のありそうな小さな池をのぞいてみる
ここにも、学校が見当たらないし
遊んでいるらしいめだかの姿も見えない
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廃校になった学校の昇降口
子どもたちでにぎわった場所だけれど…
二宮尊徳の像が佇んでいる
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昼中でも子どもの姿が見えない校庭
地元の人たちの骨折りもあってか
校舎の周りの草は綺麗に刈り取られ、整備されている
廃校になっても愛校心は消えない
校舎の大時計が今も正確な時を刻んでいる(要拡大)
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「子どもが少なくなっても、廃校にはすべきでない。子どもは地元で育てるべきだ」と言い続けていた友人が昨年亡くなった。めだかの学校も子どもたちの学校も、友人の姿さえも見かけなくなるのがさみしい。
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身のまわりにめだかの学校はとんと見当たりませんね。たまたま私は2か月ほど前、ヒメダカを買ってきて家で飼っています。品種改良されたもので、純粋な日本製ではありません。最初は水槽になじめず、めだか同士しょっちゅう喧嘩をしていましたが、最近は仲良く過ごしています。夕飯の後、メダカにえさをやるのがルーティーンですが、えさを浮かべると同時に9匹が水面に集まってくるので可愛いです。食べ残しのないように与えないと水が悪くなるので、けっこう気を使います。
返信削除MARIOさんの仰る、生徒と先生が同じ目線で見つめる姿は心温まります。きっと現役時代が、そうだったのでしょうね。
私はもっぱらすずめの学校の先生です。修業が足りないと反省します。
『先達』『公達』は、あのいやな高校時代の古典の先生に教えてもらった記憶です。少しは感謝すべきかな。
めだか、けんかするのですか? めだかの学校も集団づくりには苦労があるのですね!?
削除めだかの学校は、生徒が先に登場しますが、すずめの学校は先生が中心のようです。学校は、生徒が主人公でないと…。
めだかの学校では、流れにまかせて、みんな同じ方向を向いてはいるものの「つーい、つい」とオープンエンドなのもいいです。すずめの学校は、先生が無理やり生徒をゴールへ引っ張っているようです?!
「Unknown」さんは、すずめの学校の先生ではなく、子ども本位の授業に心を用いる、温かい先生のように拝察します。