冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2022年1月1日土曜日

走りつづける

  毎週、金曜日から土曜日に日付の変る時刻に、ブログのページを更新すると決めている。初めのころは、土曜日の0時になるのをコンピュータの前で待っていて、「更新」のボタンを押していた。ブログ作成ソフトに、更新する日時を予約できる機能があることを知らなかった。

 ボタンをクリックするために、深夜0時を待つ必要はない。記事が完成したら、更新日時を入力しておけば、自動で更新してくれる。放っておいて寝てしまっても、他のことをしていても、プログはその時刻になれば更新される。準備した原稿や写真が未完であっても、時刻が来れば新しいページは公開されてしまうという難点もある。

 今回のブログの更新は、新しい年を迎えるのと同じタイミングになる。1年の総括をしたものか、はたまた、年初にふさわしい抱負などを書いておくべきか。どちらもわざとらしい気がして、焦点が定まらない。

 新しい年への変わり目は、今年といったり去年といったり、2021年と22年が入り混じって紛らわしい。瞬時に年は入れ替わり、新しい年を迎える。それだけのためにやるべきことが多すぎる。年末の整理と新しい年の準備にあわただしい。新しい年にそれほど気を遣う必要もないと思うが、つい気になってしまう。

 1年を振り返れば、今年は、自転車で1万㎞を走った。2年ほど前に、いつも乗っている3台の自転車の走行距離の合計が9,976㎞になったことがあった。あと25㎞走れば、1万㎞を超える。1年で1万㎞を超えてしまうと、次の年も同じだけ走らなければならないような気になるのではないか。そう思って、9千㎞台でやめておいた。

 2021年は、気がつけば1万㎞を超えていた。1230日の時点で、ロードバイクで、4,497㎞。クロスバイクで、3,258㎞。マウンテンバイクでは2,970㎞を走った。3台の自転車の走行距離もほぼ均等で、なかなかうまく乗り分けている。走行距離の合計は10,725㎞になった。

 自転車の写真もかなりの枚数を撮った。毎回のブログに5枚は貼り付けるとして、年間で250枚を超える。その倍くらいの枚数を撮影しているので、500枚は超えているだろう。自転車に乗っていなければ、どちらも無縁の数字である。

 どんなことでも長く続けていれば、見たことのない世界が見えるという。これまで縁のなかった数字が現実のものになるということかもしれない。12日には誕生日を迎え、70歳になる。70歳というのも初めての数字だ。何しろ、「人生七十古来稀なり」である。70歳になって、どんな生き方ができるか、どう生きるか、自分でも楽しみだ。

 数字や記録にこだわって、頑張りすぎるのは面白いやり方ではないけれど、走れるうちは走りつづける。歩けるうちは歩きつづる。動けなくなってもしゃべりつづけ、書きつづけるくらいのつもりではいる。

きのうは去年だったのに
きょうはもう今年だ
時は素早く入れ替わる

古来70歳は稀だというが
生まれて生きていることが稀なのだ

稀に生まれてきたからは
西にも行くし東にも行く

直立する2輪の魔法で
南にも行くし北にも行く

走れるうちは走りつづける
歩けるうちは歩きつづける

  
       走れなくてなっても
       歩けなくなってても
       動けなくなってても
       憧れることはできる



備忘録:
目標とか記録とか
威張ることでもないけれど
新しい数字は新しい世界だ












4 件のコメント:

  1. 旧年中は、色々、お世話に成りました。

    「門松やおもへば一夜三十年」 松尾芭蕉

        皆様明けましておめでとうございます。

      門松も真新しく建てられて、おめでたい元旦を迎えて、
      心に期するものがあります。芭蕉は、34歳になり、
      俳諧師として認められやっと独り立ちします。
      来し方30年を振り返ってみれば、まるで一夜の夢のようだ。
      そんな人生を感慨を持って振り返り、次の飛躍を誓っています。

      皆様の飛躍をお祈り申し上げます。

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  2.  あけましておめでとうございます
     早々にコメントをいただきありがとうございます。
     本年もどうぞよろしくお願いします。

     転居の予定はないけれど、子どもたちが巣立ち夫婦二人の生活にもどって、住人が住み替わった。
    「草の戸も住み替わる世ぞ雛の家  芭蕉」の気分です、という年賀状をいただきました。

     うつりかわるということは、新しいことがはじまることだと思っています。

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  3.  70歳の誕生日、おめでとうございます。
    以前は長寿のお祝いは還暦60歳でしたが、最近は平均寿命も延びて70歳からでじゅうぶんですね。
     唐の詩人、杜甫の時代では『人生七十古来稀なり』ですが、現代ではMARIOさんのように元気が漲っている方はたくさんいます。
     70代のテーマカラーは紫だそうです。自転車やウエアーに紫もしくは藍色をさり気なく潜ませるのも粋かなと思います。

     昨年はロード、クロス、MTBをほぼ均等に走られたようですが、自転車乗りの神髄を会得されつつありますね。
     走れるうちは走りつづける。歩けるうちは歩きつづる。動けなくなってもしゃべりつづけ、書きつづける。

     この心意気がカッコいい。アラ古稀の私も見習いたいです。

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  4.  べーえんべーさん、今年もコメントをありがとうございます。

     杜甫は、曲江の詩で「人生七十古来稀」の前の行に、
    「酒債尋常行處有 酒代のつけがいつも行く先々にある」と詠っているので、お酒の飲めない私にはちょっとわからないところもあります。
     詩の最終行、
    「暫時相賞莫相違 (自然の万物と)しばしの間でも、互いに賞であい、そむくことのないようにしたい」というのは、よく判ります。

     70代のテーマカラーは紫ですか。私は、オレンジ色とワインレッドが好きなので、しばらくはそのままいきます。どうやっても粋にはなりませんけど…。

     今年もひきつづきよろしくおねがいします。

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