冬をむかえる

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'25.1.22 山を見て走る

2023年4月15日土曜日

とういんグッドニュース新聞

  『とういんグッドニュース新聞』というミニコミ紙がある。東員町の広報と一緒に毎月1回町内の全戸に配布される。「三重県東員町から送る、みんなをハッピーにする新聞」という謳い文句がついている。

 「誰かのグッドニュースにふれることで、より多くのひとたちに、日常のちょっとした出来事の中から自分だけのグッドニュースを見つけてもらいたい、(略)あなたのグッドニュースで、ぜひたくさんの笑顔を咲かせてください。素敵な投稿、心からお待ちしています」そんな記事の募集が目についた。

 町と自転車にかかわる記事に写真を添えて投稿してみた。このブログにも書いた、60年ぶりに自転車で行った跨線橋のことを書いて送った。編集を担当している人から、掲載の通知と引き続き記事を送ってほしいという依頼が届いた。その後は毎回、記事を掲載してもらうことになった。

 匿名の記事ではあるが、その内容から察しがつくのだろう。ご近所の人からは新聞を面白く読んだとか、写真の場所が懐かしいとか、感想なども聞かせてもらった。

 先月には、後ろから自転車で追い抜こうとした見知らぬ人が、「この自転車、グッドニュースしんぶんの記事に載っている自転車じゃないですか」と声をかけてくれた。その人と自転車談義をしながらしばらく一緒に走った。

 新聞を見た県外の人から、記事に添えた写真を見て、同じ場所を自転車で訪ねたと編集者宛に手紙が届いたことも伝え聞いた。

 自転車愛好家は、ミニコミ誌の小さな自転車の記事にも目がとまるらしい。嬉しい反響が届くようになったが、今後は新聞の発行が打ち切られるかもしれない。自転車を楽しむことがとりもなおさずグッドニュースなのだと、もうしばらく書きつづけたいのだが。

ガレージから新しい春へ
自転車を漕ぎ出すことは
グッドニュースだ

まだまだ先へと
道が伸びているのは
グッドニュースだ

朝のネモフィラは天青石

午後のシバザクラは若紫

暮れなずむ春の夕べが
若菜色から薄鈍色へと
今日の出来事を変える




2 件のコメント:

  1.  さすが、街の幸福度&住み続けたい街ランキングで2年連続1位になった東員町ですね。住民の意識も高いのでしょう。
     月1回の定期広報誌と、そこへとういんグッドニュースなるミニコミまで用意されるとは、さすが東員町、素敵ですね。
     我が自治体の月間広報誌といえば、行政からの報告やお願い、文化スポーツ関係の表彰、社会福祉協議会や青少年育成会からのお話など。もちろんこれは大事なことですが、住民がホッと一息ついて心を休める内容がほしいところです。
     とういんグッドニュースの現物は拝見したことはありませんが、MARIOさんが毎回投稿されている文章と写真を、多くの皆さんが楽しみにされているのは、想像に難くありません。ぜひ打ち切らずに、発行を続けて欲しいと思います。
     今回のネモフィラと芝桜の写真は綺麗さが秀でていますが、天青石、若紫、若葉色、薄鈍色など初めて知った色ばかりです。
     いつもながら、勉強させてもらうことが多い日々を送っています。

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  2.  べーえんべーさんのおっしゃるように、行政の広報紙は殺伐とした内容になりがちですが、『とういんグッドニュース新聞』はちょっと異色で、内容も案外面白いと思っていました。先月から記事の募集がとまっていて、今後も発行されるのか、形を変えるということなのか、どうもはっきりしません。

     費用対効果を考えて、無駄を省くことが先に立つと、心のゆとりや豊かさが置き去りにされがちです。どこの市町村でも同じようなことばかりやっていて、金太郎飴的としか言いようがありません。せっかく定着してきた『グッドニュース新聞』が、廃版になってしまうのだとすると残念です。

     自転車に乗ることを、自分だけの密かな楽しみにしておくのもいいのでしょうが、こんな楽しいことは、つい、誰かに伝えたくなります。狭い町内だけでの配布とはいえ、発信するには良いメディアだと思っていたので、何とか継続されたらいいのにと期待してしまいます。
     

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