冬をむかえる

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'25.1.22 山を見て走る

2023年5月27日土曜日

ツアー・オブ・ジャパン観戦記

 ツアー・オブ・ジャパンは、1982年から1995年まで14回に渡り開催されていた『国際サイクルロードレース』を継承する国内最大規模の自転車ロードレースである。1996年に名称を『ツアー・オブ・ジャパン』に変更し、第1回が開催された。世界トップレベルの強豪チームが参戦する、アジア最高クラスのハイレベルな国際レースである。

 堺、京都ステージから始まり東京まで8つの場所を転戦する。このレースの第3戦がごく身近な場所で毎年開催されていることを知らない人も多い。コロナ禍の影響で3年間中止になっていたレースが今年はいなべの地に戻って来た。

 というわけで、ご近所の自転車愛好家と連れ立って4人で観戦に出かけた。雨が降るようなら観戦を見合わせようという程度の、地元のにわかレースファンの軽い乗りである。

 阿下喜駅から始まるレース前のパレードに間に合うように自転車で自宅を出発。パレードでは、集合した国際クラスの選手たちの巨大な体躯と華やかさ、ロードバイクの機能美に驚かされる。選手と見まがうようなウエアに身を包み、高価なロードバイクで観戦に訪れる人も多い。珍しいロードバイクが見られるのも興味深い。

 本番のレースは、海外、国内の16チーム96人が覇を競う。レースの細かいルールも判らないままに、自転車の速さに驚き、選手たちのタフさに感動する。114㎞の急坂を含むコースを8周+α、127㎞を3時間ほどで走り切るのである。

 地元の利を活かして、会場周辺の交通規制をかいくぐり、観客の少ないコース脇でレースを観た。どこで観戦しても入場料は無料というのがまたいい。すぐそばを走り抜ける選手たちの爆走、激闘をよそに、のんびりとレースの成り行きを見守る。転戦するレースを追いかけ、県外から押し寄せるレースファンとはちょっと調子の外れた、ピクニック気分のレース観戦も楽しい。

 当日は、周辺の食べ物屋さんなども遠来のレースファンたちで混み合うだろうと思い、いなべ市役所の職員食堂で遅めの昼食を食べて、レース観戦のしめくくりにした。地元で気軽に国際的な自転車レースが堪能できるとは、何とも恵まれた環境である。

 

ツアー・オブ・ジャパン公式サイトより
これが世界のロードレース

パレードの出発地点
レースの前の静寂

レースの前の高まり

パレードが始まる
期待と興奮

パレードで見た選手を
本番のコース脇から応援

選手の息遣いが聞こえる
自転車とは思えない
速さに圧倒される

国際的なレースを
自己流に楽しむ
地元のおっさんの
ピクニック的観戦の図


2 件のコメント:

  1.  たまたま、4年前だったか友達に誘われて、このレースを観戦してきました。1980年ごろから開かれている国際サイクルロードレースだから、歴史もあり参加選手も年ごとに錚々たるメンバーが集まってくるでしょう。

     私が見たパレードでは、地元市長や県知事が先頭を走っていた記憶ですが、定かではありません。大勢の観客に混じって、保育園児たちが応援の旗を振っているのが、微笑ましかったです。
    観戦場所は、2箇所くらいを定位置にしていたと思います。

     1箇所目はヘアピンカーブを抜けて緩やかな下りに入り手前の信号交差点を直角に右へ曲がっていくところ。自転車でもモーターバイクのようにバンク角が深く、コーナリングがとてもきれいだった印象。
     2箇所目は長い直線のやや上り坂。遠くからこちらへ向かってくる選手がみえてくると、どんどん大きくなりあっという間に通過していく。
    MARIOさんの書かれている120㎞を3時間で走りきるのだから、平均時速が40㎞超えとすると、最高速度は100㎞オーバーかもしれませんね。

     私の普段走っている平均速度は、20㎞を超えることは滅多にありませんから、彼らのすごさには驚くしかありません。
    まあ古稀を迎えた自分としては、のんびりとサイクルライフを楽しんでいくのがロングライフにつながるのかな、と思っています。

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  2.  国際的なロードレースが、気軽に近いところで観戦できるというのは、本格的なファンにとっては凄く恵まれていることなのだろうと思います。

     ロードレースの細かいルールも判らないままに、自分の乗っている自転車と同じ種類の乗り物が、こんなに速く走れるものなのかと驚き、感動してレースを観てきました。

     若いころには、自分が車に興味があったりオートバイに乗っていたこともあったりして、鈴鹿サーキットへレース観戦に出かけたものでした。

     自転車のロードレースは、サーキットのでの観戦と違って、どこで観ても無料で、しかもコースのすぐそばで選手に声援を送ることができるのが魅力です。レースの見どころを解説してくれる人がそばにいてくれたら、もっと面白く観戦できるように思いました。

     想像をはるかに超えるスピードで走るものには、どういうわけか魅力を感じます。しばらく出かけていないので、自動車やオートバイのレースを観戦しに、鈴鹿サーキットにも行ってみたくなりました。今なら自転車でサーキットまで行けば、駐車場に困ることもないと思います。

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