冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2023年6月24日土曜日

道を渡って考えた

 交通量の多い幹線道路を大型のトラックと並走するのは恐ろしい。大きな道を走るのは避けていても、横断をする機会は多い。大型のトレーラーやダンプカーの行き交う道を横断するのは至難の業である。ひたすら車の流れが途切れるのを待つ。自転車で広い道を横断するには時間がかかる。ゆとりをみなければならない。

 広い直線道路を横断しようと、右を見て、左を見て、また右を見て、何度も首を振りつづける。もう一台、向こう側車線を来る大型トレーラーをやり過ごせば横断できそうだ。そう思っていたら、何と、左から来たそのトレーラーが停まった。運転手が手振りで横断を促してくれた。横断歩道も引かれていない場所である。

 何とも親切な運転者だ。20トンもの積み荷があれば、一度止まれば燃料の消費がかなり増えるだろう。それでも、わざわざ停まって、横断するように合図をくれた。お礼に手を挙げると、丁寧に手を振って応えてくれた。一期一会にも満たない瞬間の出会いが、その後しばらく心地よい余韻となる。自転車乗りの気分を嬉しくさせてくれた。

 自分が自動車を運転していると、ともすれば自転車に乗っている人が邪魔だと思ってしまう。自転車に乗っているときには自動車が邪魔者に見える。自動車に乗ったり、自転車に乗ったり、以前はオートバイにも乗っていた。乗り物によって、道路の使い方が変わる。自分の乗る物が変わると、他の乗り物が邪魔に思えるとは、何とも心持の狭いことだ。

 大型トラックには乗ったことがないので、自転車がどう見えているのかは判らない。同じように一人で運転しているとはいえ、大きさがまるで違う。自転車はさぞ邪魔なことだろう。急ぐ仕事のさ中に、遊びで乗っている自転車はどうしようもない厄介者に違いない。それでも、一旦停車して道を譲り、スピードを落として追い越しに配慮をしてくれる。プロドライバーの心意気を見習うべきである。

自分だけの道と思って
気分よく走っているが

我が道を行くと
うそぶいているが

先人のつけた道を
なぞっている

この道は
人も行く
車も行く
時も行し
季も行く

行き違ったり

並んだり

追い抜かれたり
しながら行く

2 件のコメント:

  1.  高校時代、オートバイで脇道から幹線道路を斜めに横切るところがあり、後方をチラ見しただけで見込み発進。案の定、後ろから乗用車が我がバイクに体当たり。私は空間へ飛ばされて道路で頭を打ち、数週間具合が悪かった記憶があります。

     今は、スポーツバイクとマウンテンバイクでのんびり走っています。ハンドルグリップに小さなバックミラーを装着していて、これは優れものではありますが、後方確認という意味においては100%安全とはいえません。特に道路を渡る、横切る場面では、最後の確認には自分の目、肉眼がほしくなります。ところが、アラコキになると、身体のあちこちが硬くなり、腰、肩、首など、関節がスムーズに回転しない。自転車乗車の状態で後ろを見るには、首だけでは無理なので腰から上の部分を一緒にひねるような情けない状態。寄る年波には勝てません。
     
     乗り物によって、見える景色は同じなのに感じ方がまるで変わってしまうのは不思議です。誰でも自分を中心にしてまわりを見るのは当たり前ですが、交通安全やマナーなどを考えると、相手の状況や立場を理解することがより大切ですね。
    ともすると自己チューな判断で運転してしまう自分を反省します。

     今回も、写真と添えてある言葉がとてもお上手です。
    写真はスマホでしょうか、デジカメですか。画像が綺麗なので、お聞きしました。

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  2.  べーえんべーさん、オートバイでは大変な目に遭われましたね。オートバイに乗る人は、車に乗っているときも、オートバイの動きが予想できると思いますが、乗らない人には挙動が予測できないでしょうね。多分、べーえんべーさんのオートバイをはねた人は、自分がオートバイに乗らないので、動きの予測がつかなかったのではないでしょうか。

     自分が自転車に乗るようになって、車の運転をしているときの自転車の見方が変わったような気がします。自転車に道を譲ったり、追い越すときにも注意を怠らないようになったと思っています。

     自転車に乗っているときに、車に接触でもしようものなら、大怪我は必至ですね。若いころのように身軽ではないし、身体も硬い。怪我で自転車に乗れなくなるのは困ります。

     ところでカメラの件ですが、最近はスマートフォンに内蔵のものを使っています。自転車に乗っているときには、これが一番便利だと思います。行った先の景色を残す、その日の記録代わりの写真を撮るという程度なら、スマフォのカメラで十分のような気がします。それほど立派な写真を撮るわけでもないし、クラウドに預けておいて、あとで整理がしやすいという便利さもあります。

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