冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2023年8月26日土曜日

忘れていたこと

  3台所有している自転車のうちで、マウテンバイクが一番新しい。新しいとはいえ、この夏で手に入れてちょうど5年になる。

 家から半径15㎞以内の所は、ほとんど走り尽くした。走ったことのない道はほとんどない。あとは舗装のしてない道や、勾配がきつくて登れそうにない道を、もう少し先まで行ってみたい、そのためにマウンテンバイクが欲しいというのが購入の動機だった。

 初めて手に入れたクロスバイクは、一回の走行距離を平均すると30㎞から35㎞である。ロードバイクの場合は50㎞前後。長い時間乗ることが多しスピードも速いので、一回に走る距離数も長くなる。

 マウンテンバイクはというと、走行距離は長くても50㎞、普段は20㎞くらいである。未舗装の道路や河川敷、勾配の急な山道を選んで走るのだから、一度に走る距離は短い。速度がぐんと遅いので、毎回乗っている時間は他の2台とそれほど変わらない。

 今週、マウンテンバイクの走行距離を確かめたら、購入してから9,700㎞になっていた。もう300㎞で1万㎞に達する。マウンテンバイクは作りが頑丈で、多少乱暴な扱いにも耐えてくれる。ロードバイクのように、フレームやホイールの作りが繊細ではない。少し汚れているくらいの方が、山道を走り回る自転車というイメージに合う。手入れも他の自転車に較べるとおざなりになりがちだ。

 酷使に耐えるとはいえ、乗りはじめてから1万㎞にもなれば、いろいろなパーツを交換する時期が来ている。遅いくらいかもしれない。自転車に乗るのを中断していたら、整備の方もすっかり意識から遠ざかっていた。交換する予定で買いおいた部品のあることも忘れていた。不思議なもので、走り始めると意識の外に追い出されていたことが蘇えって来る。ちょっと忙しくなりそうな予感がする。

意識の外にいたものが
ある日蘇える

もう忘れていた場所を
思い出して辿り着いた

傍若無人に意識の中に
踏み込まれることもある

しばらく来なかった
風景の中に佇む

しばらく走らなかった
道を走る

遠ざかっていた音を
今日は身近に聴いている



2 件のコメント:

  1.  いつも楽しいお話や、格調高いものも織り交ぜながら、惹きつけてくださるので、毎週必ず読ませていただいております。

     素朴な疑問ですが、自転車に焦点を当てたものだけで、よくも200号以上続けることができるなということ。ネタを探すだけで、あっという間に1週間がきてしまいそうでビビります。
     テレビなどで、小説家の自宅へ編集部が詰めかけてきて、連載原稿を取り立てるシーンがあり、締め切り寸前までの必死の攻防が、見ている側としては面白かった記憶です。

     さてこの夏はWCバスケで始まり、WCバスケで終わりそうです。私自身、バスケ関係に長い間携わっていたこともあり、今回の大会は楽しみにしていました。日本女子バスケを東京五輪で銀メダルに導いたトム・ホーバス監督は、さすがと言うしかありません。弱小日本男子をここまで強くするとは。今日のベネズエラ戦でも驚異の粘りで大逆転。あさって勝てば、パリ五輪切符が。

     すみません。そんなこんなでバスケに振り回された夏休みで、自転車に乗り出すのは、9月からとなってしまいました。
    まあ半分以上は、いいわけです(笑)。

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  2. 毎回楽しみにして読んでいただけるとは、ありがたいかぎりです。毎回いただくコメントがブログ更新の励みになっております。

     べーえんべーさんのおっしゃる通り、自転車ネタが尽きそうで困ることもありますが、自転車日記を書いていると思えば、毎日でも話題がないといけないわけですから、週1回で音を上げていてはだめですね。

     とはいえ、ありきたりの内容ばかりでは、公開するまでもないし、読んでいただくのも申し訳ないような気がします。できるだけ、明るく楽しい話題を拾うようにして、何かを非難することや愚痴などは避けるようにしていますが、ネガティブな話題も取り上げれば、案外面白いかもしれません。

     昨夜のバスケットボールの対ベネズエラ戦のように、粘り強く最後まで力を出し切ることが大事ですね。このブログは比較の対象にはならないですが、もうしばらく粘り強くつづけてみようと思います。

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