愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1−1。熱田神宮。熱田さんといって親しまれている。三種の神器の一つ、草薙神剣をまつる。初詣ということでもないが、1月のうちに一度は熱田さんまで自転車で行く。信仰心が篤いわけではない。年の初めの遠乗りは熱田さんへ行くと、ここ数年は決めている。
自宅からの往復距離は多度神社まで30㎞。椿大社で50㎞。熱田さんまで行けば70㎞になる。神社ではないが、津市にある高田本山専修寺までなら100㎞。お伊勢さんは200㎞ほどになるので私の脚では日帰りできそうもない。神社仏閣に詣でるわけではないが、ランドマークとしてはちょうど良い位置にある。距離の目安に最適だ。
熱田さんを目指す。桑名まで下って、揖斐長良大橋を渡る。江戸時代までは七里の渡しで知られた橋のない川だった。桑名側から順に揖斐川、長良川、そして木曽川を越える。三本の川を混同しやすいので、「い・なが・き・さん」と覚えるのがいい。長男が小学生のときに学校で習って教えてくれた。
国道23号線の橋を渡り、木曽岬から鍋田、飛島へ平坦な道を走る。庄内川を渡ると名古屋の市街地に入る。普段走り慣れない街中ではスピードが落ちる。車の量の多さと信号は大敵だ。ストップ&ゴーの繰り返しは脚への負担が大きい。車道を走るか歩道を走るか、状況の見極めが難しい。自転車専用レーンは突然消えたりする。集中して走る。やがて熱田の杜が見えてくる。
自転車の特権は、街中でも駐車場に困らないことだ。神宮の鳥居の下まで行ける。初詣が本意ではないので、早々に昼食の場所を探す。路地の奥に探し当てた小さな中華料理屋の店先にでも気軽に自転車を停められる。
とはいえ、1月の寒空の下で、町中華を楽しんでいると日が暮れる。家までの35㎞が気がかりだ。せっかくの機会ではあるが、コンビニのおにぎりで昼食を済ませ、慌ただしく帰路についた。
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憧れが橋を渡っていく |
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いつもと違う 遠い町で休む |
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見慣れない町を 確かめている |
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大きな通りで 迷ってみる |
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ランドマークを 定めて走って来た |
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自転車の意志は 辿り着くことより 走りつづけること |
毎年のようにお正月には熱田神宮へ初詣されているのが、記憶にあります。
返信削除今年も行かれたのですね。恒例とはいえ高齢の身。素人目には不安なところがありますが、そこは人並み外れた体力とメンタルの強さ。凡人の私には計り知れないMARIOさんのすごさがうかがえます。
私ならいなか町(失礼)から都会の雑踏へ自転車で踏み出すには、かなりの勇気とストレスを共有しながら走ることになります。ましてや単独走行となると、予期せぬ出来事が起こることを想像してしまい、なかなか決断できないですね。
まず事故や自転車の故障への素早い対処がMARIOさんのようにはできないと思います。
い・なが・き・さんには、心和みました。木曽三川の覚え方として面白く、きっと子どもたちに人気のある先生だったでしょうね。
この時期に熱田神宮へ参拝することは、年始め早々にエイジライドをクリアできるわけで、幸先よい1年のスタートがきれますね。
私は、いなかの野山を走らせながら、のんびりと1年かけてエイジライドを目指そうと思っています。
一月うちに熱田さんへ行かなければならない、などと思ってしまうと窮屈です。何となく、今年も行ってみようかなと思ったので、行ってきました。
返信削除街の道は走り慣れていないので不安ですが、刺激にはなります。どうしても困ったときには、タクシーに自転車を積んでもらって帰ればいいだろうという安直な気持ちで出かけています。どんなトラブルにも対応できるほどの力はないので、先ずはトラブルに見舞われないように気をつけてはいるつもりです。
自転車のルールが見なおされ、特に街の中を走るときには注意がいりそうです。信号無視や一旦停止の罰則が厳しくなるようですし、歩道の走行は可能かどうかなど確認も必要になりそうですね。
べーえんべーさんと同じで、私も基本的には田舎道や野山をのんびり走りたいと思っています。通行量の少ない道を仲間と語らいながら走るのは、ストレスがたまらなくていいですね。大きな街では、何人かで一緒に走るのはとても危険なように思います。街へ出るのは単独走行がいいようです。