冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2024年11月9日土曜日

自転車の列車

  自転車を持ち込んで乗る電車のことではない。自転車を連ねて走ることを「列車」という。お揃いのユニフォームを着て、何台かの自転車が縦に連なって颯爽と走っているのをときたま見かける。それが「列車」である。

 ロードレースやトラックレースでは当たり前のシーンである。車間はほとんどない。電車の車輛のように一直線につながって整然と走る。きれいに揃ってコーナを抜ける。

 自転車を連ねて走るには訳がある。空気の抵抗を減らすためだ。自転車の受ける抵抗のほとんどは空気によるものらしい。列車のようにつながって走ることで、後続車の空気抵抗を減らすことができる。

 前を走る自転車の真後ろにつくと空気抵抗は、速度にもよるが、7割から6割に減るらしい。ときどき先頭を入れ替われば、集団全体のエネルギーの節約につながる。E-bikeに乗る知人と一緒に走るときに、ぴったり後ろにつかせてもらうと、ペダルを踏む力が半分で済むように感じる。風よけシェルターに入っているようなものだ。

 さて、我らが走行会。いつも4台の自転車を連ねて走るが、「列車」を組むほどの技量はない。十分な車間をとらずに走るのは危険である。車間は大きくても、強い向かい風のときは、前を行く人が風よけをしてくれると多少は楽になる。

 「列車」を組んで走りに徹することはなくても、仲間で走るのは楽しい。走りながら会話に夢中になると、つい並進してしまうことがあるので要注意だ。「列車」よりも危険だ。

 集団で走るときは、先頭と最後尾の者は何かと気を使う。先頭はコースを考えながらペースを保ち、後続の人にも気を配る。しんがりは、前を走る人の様子をうかがいながら、後ろから迫る自動車などにも注意をはらい警告する。「列車」を組まなくても、列車の車掌と運転手のような役割分担が必要だ。

毎年この1日だけ
いなべの山中を
超特急列車が走る

あまりの速さに
応援が追い付かない

ご近所のE-bike仲間と
走るのはローカル列車

E-bikeに風よけに
なってもらう
牽引車輛が心強い

いつもの走行会は
各駅停車の普通列車

運転手は君か
車掌はぼくか

2 件のコメント:

  1.  若い頃からモータースポーツが好きで、4輪では鈴鹿サーキットへ出かけてF2を観戦。もう40年以上も前なので、正面グランドスタンド以外の観客席は、整備されておらず草むらや土の上。私のお気に入りは、第2コーナーからS字カーブ。ゆっくり腰を下ろしたのは、ヘアピンだったでしょうか。当時、コース周辺には林が数多く残っていて、そこをかき分けながらよりよい場所を捜していました。メインスタンドはマシンが一瞬ですり抜けていくだけで面白みがなく、スルー。ましてや料金が高いとくれば、論外でした。

     最近興味をもっている4輪レースは、毎年5月に開催されるインディ500。オーバルコースを平均時速360㎞で、1周4㎞の楕円形の中を200周、つまり500マイルを駆け抜ける。車間距離がほとんどなく3時間走り続けるレース。

     今回の列車のお話、テールトーノーズはF1やインディ500では鬼気迫るものを感じます。競輪然り、ツールドオブジャパン然りでしょう。しかしよほど前の車両を信頼していない限り、命取りになる恐怖を感じます。
     MARIOさんが言われるピッタリ真後ろについて空気抵抗を減らし、風よけシェルターになる感覚を私も味わってみたいものです。  べーえんべー

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  2.  べーえんべーさんは、随分前からサーキットに足を運んで、レース観戦をしておいでなのですね。

     YouTubeなどで自動車やオートバイのレースをときどき観ますが、実際にサーキットで観戦すると、エンジンの音も車の速さも迫力が全く違うのでしょうね。直線コースで前の車のスリップストリームを利用して速度を上げ、第一コーナーで抜き去るシーンなどは見応えがあります。

     先日、大きなトラックの真後ろについて走っている自転車を見かけました。強烈なスリップストリームで前に引かれて、高速で楽に走れるでしょうが、危険この上ない走り方だと思いました。

     ホビーライダーは、競技者の真似をしないでまずは安全に、自分の走り方で楽しみたいです。前を走る自転車に風よけになってもらうように、車間距離を詰めるのもほどほどにしておかないと事故のもとですね。

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