自転車の用品は通販で買うことが多い。ほとんどはアマゾンで購入する。アマゾンの注文履歴は、2001年の9月に4冊の本を買ったところから残っている。書籍だけだった買い物はオーディオ製品、車や自転車の部品といったものにまで広がった。これまでに購入した品物の中で、間違って注文したり、不良品だったりして返品したのはわずか4回しかないが、その中の2回がスマートウォッチ。スマートウォッチについては、失敗譚が多いという証左である。
そもそもスマートウォッチというのは、CPUが内蔵された腕時計のようなデザインの電子機器。画面をタッチして操作することができるブレスレット型の洒落たデザインのものもあれば、アナログの文字盤時計と見分けのつかないものもある。代表的なのはアップル・ウォッチ。スマホと連携させて、手首でスマホを操れると考えればいい。スマホは鞄の中に入れていても、電話やメールの着信を音と振動で教えてくれる。電子マネーで支払いもできる。心拍数や歩数を計測、記録する健康管理機能までついている。自転車に乗るときに着用していれば、走行したルートや活動量も記録してくれる。
これは面白いと思って飛びついたのが失敗。アマゾンの注文履歴によれば、2017年10月、「GanRiver (スマートウォッチ)活動量計・ Bluetooth搭載・腕時計型・心拍計・歩数計・Line SMS Facebook Twitter通知・iphone&Android対応 その他機能満載、3,229円」を買っている。ブレスレット型の瀟洒なデザインのスマートウォッチである。Bluetoothでパソコンに同期すれば使えると勝手に思い込んだのが大間違い。当時はスマホをもっていなかった。iphoneかAndroidのアプリがなければ起動できない。文字盤が点灯しないのだから、腕時計としてすら使えない。すぐに返品することになった。
次の失敗は今年の4月。スマホを買ったので、スマートウォッチが使えると思い、またもや3,000円程の安物を買った。スマホでアプリをダウンロードして同期させると見事に動き出した。今度は使える。腕にはめているだけで血圧まで測定・記録してくれるという優れもののはずだった。ところが、缶コーヒーの空き缶にはめておいても血圧が出るという、なんともいい加減な代物。3,000円で血圧が判れるわけがない。高価なアップルウォッチにも血圧測定の機能はない。失敗を後悔しつつ返品した。
それでも懲りずに、3個目のスマートウォッチを買った。今回は機能が限定されていて、しかも多少高額。自転車に乗るときに腕につけていれば、スマホのGPSと同期して走った距離やコースを記録してくれる。心拍数や活動量も測定できる。正確さはともかく、デザインも気に入っているので、腕時計としての用途には充分に耐える。自転車に乗っているときの身体の調子くらいは自分で管理したいが、スマートウォッチの測定値や記録もおもちゃ+αくらいの効力はありそうだ。自然の中で自転車を楽しむとはいうものの、今風の電子機器を失敗しながら試してみるのも興味深いことではある。
ひまわり… |
コスモス… |
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曼殊沙華… |
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秋が深まってきた 季節の移ろいも時の流れも 自分が自分の肌で感じる
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こんにちは。少しずつ秋の深まりを感じるようになりました。
返信削除今回のブログ、あっという間に読んでしまい、あれっこれで1200字もあるのかなという感じ。暇なので行数列数をざっと数えたら、確かにありました。
興味ある内容で読みやすかったから短く感じたのだと思います。
昔から『安かろう悪かろう』などと言います。安くてやたら機能などが多くついていたら、(こいつバッタもんやないか)と疑ったほうがいいですね。
でも必ず「高かろう良かろう」ともいえないので、その見極めが難しい。
私は外食でかつ丼を注文するとき、メニューに並、上、特上とあると、つい真ん中の上を頼んでしまう。特上は高すぎるし、並はケチっているなと思われそうで・・・。
無難な中間を選ぶのは、私だけではなく日本人気質ではないでしょうか。
スマートウオッチ、じっくり考えて買うか買わないか検討します。しばらく故障していた愛用の時計が1週間ほど太陽光に当てていたらなぜか復活したので。
さて今回の写真も出来栄えが素晴らしいです。
車輪越しに見えるひまわり畑。同じ景色を眺めても、覗く位置や角度を少し替えるだけで、別のものになってきます。コスモス畑、川の斜面に咲く曼殊沙華、冬の兆しを感じる鉛色の空の下に2台の自転車。そこに添えてある言葉がすばらしいです。
『季節の移ろいも時の流れも 自分が自分の肌で感じる』
写真に添える言葉には、力が感じられます。
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削除スマートウォッチの失敗は、「並」よりもさらに安い(?)ものを買ったのが間違いだったかもしれません。高級品には手が届かなくても、「上」くらいをねらうべきですね。
「中庸の徳たるや、それ至れるかな」。どちらかに偏らず、無難な中間を選ぶのが最高の徳、というのが染みついているのかもしれません。
あまり頑張りすぎず、力を抜きすぎず、中庸を目指して自転車にも乗ります。無難に中道を選んでいても失敗することもあるかもしれませんが、この歳になって失敗できるというのは、何もしないよりずっといいです。