’26.5.8 一期は夢よ

2026年9月19日土曜日

見つけました

  こんなアルバムがあることも忘れていた。物置の古い本をまとめた棚で、背表紙が色あせたアルバムが目にとまった。開いてみると空白のページが多い。数枚の白黒写真だけがフォトコーナーシールで留められて残っている。その中に、自転車に乗っている中学生の写真があった。

 中学校の通学に使っていたのはどんな自転車だったか。どこかに写真が残っていないか。ブログに自転車のことを書き始めたころから気になっていた。

 当時の自転車の写真がどこにもない。写真を撮るのは特別な日で、日常を写すことなどほとんどなかった時代だ。通学風景や通学用自転車を写真に残すことはなかったのだろう。それを何と、見つけました。

 一枚は未舗装の道路を走る中学生の自分。もう一枚は遅れた友だちでも待つらしく、後ろを振り返っている4人グループの写真だ。どこかへ連れ立って遊びに行く途中か。あの頃はどこへ行くにも学生服を着ていた。撮影場所は、開通前の北伊勢有料道路(昭和40年~48年まで営業)のようだ。

 2枚の写真の自転車をAIに鑑定してもらった。

「ダウンチューブのデカールに「FUJI CYCLE」(日米富士自転車)のロゴが確認できる。

 年代の目安は昭和30年代後半〜昭和40年代前半。当時「軽快車(スポーツ軽快車)」や「実用軽快車」と呼ばれたモデル。

学帽と詰襟(学生服)を着用した学生さんが乗られている様子から、当時の通学・普段使い用の上位モデルとして非常に人気のあったスタイリッシュな実用軽快車。当時の価格は2万円〜3万円で、現在の感覚なら約 20万〜30万円相当の高価な製品」

AIは詳細に教えてくれたが、ごく一部だけを引用した。鑑定結果と記憶の中の自転車やその時代はぴったり符合する。写真を眺めていると、モノクロームの写真に色までが浮かび上がってくる。

 一緒に写っているのは、ただし君とみのちゃん、顔が見えないのは古田君だろうな。


アルバムのページから
はがされた写真たちが
記憶を断ち切っている




時間をさかのぼっても
この日のこの場所へ
戻れるとは限らない

振り返って待っているのは
来るはずで来るはずもない
ゴドーだろうか

明日は来るというゴドーを
もうかれこれ60年も
待ちつづけている


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