春休みの1日、小学3年生になる孫が遊びに来ていた。親は仕事なので、春休み中は終日学童保育所でお世話になっている。保育所を休んでばあさんとじいさんの家に来れば気儘に過ごせるが、友だちがいないので退屈そうでもある。
彼と一緒に近くにある町の図書館へ行ってみた。学校の図書室で人気の本だといって『学研のまんがひみつ文庫』を教えてくれた。企業や各種団体が協賛(タイアップ)して作られたまんがシリーズで非売品である。小学校の全学年対象の内容で、全国の公共図書館や小学校の図書室に無償配布されているらしい。
シリーズ第1巻は日本マクドナルドが協賛した『ハンバーガーのひみつ』。最新刊の第218巻は『馬のトレーナーのひみつ』(日本調教師会)、第219巻『気象情報のひみつ』(日本気象協会)など、内容は変化に富んでいる。
『自転車のひみつ』がないかと探すのは当然の成り行きである。未来の車(トヨタ自動車)や電気で走るクルマ(三菱自動車)はあっても、自転車関連のものが見当たらない。
「自転車」の文字を背表紙に見つけたら、第49巻『自転車駐車場のひみつ』だった。財団法人自転車駐車場整備センターが資料を提供している。自転車の駐車場整備センターという公益財団があることを知るだけで面白い。『工具のひみつ』は工具メーカーのTONE、『八ッ橋のひみつ』はもちろん株式会社聖護院八ッ橋総本店が資料提供者だ。子どもの興味を満たそうとするテーマがシュールだ。
今のところ、孫は自転車にあまり興味がない。小学校へ入学したときに、解体屋で1,000円で買った自転車を新品のように組み直したので、喜んで乗ってはいるが、いまひとつ食いつきがよくない。図書館の本にふれ、ものごとのひみつをのぞき関心を深め、いずれ自転車にも目覚めてくれると嬉しいが、今は何も言わないことにした。この日、彼は『まんがひみつ文庫』は選ばず、『ざんねんないきもの事典』3巻を借りて帰った。
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梅の花のひみつ |
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| 桜の花のひみつ |
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図書館の書架を抜け出して 青空の下へひろがる ひみつの連鎖 |
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