冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2020年3月3日火曜日

新しい自転車3(マディ・フォックス)


 クロスバイクを買って1年が経った頃、ロードバイクにも乗ってみたくなって、迷った末に手に入れたことは既に書いた。それから5年、2台の自転車をとっかえひっかえ、近在の道はほとんど走りつくした。自然に2台の自転車を乗り分けるようになった。通勤はクロスバイク。妻と乗るときもペースを合わせるためにはクロスバイクが良い。遠出は断然ロードバイクである。幹道から街中、田舎の集落、そして田んぼの中を続く細い道まで、ありとあらゆる道を通りぬけた。
 
 私の住んでいるところは、西は鈴鹿山脈、北は多度山系から連なる養老山脈に囲まれている。自転車でしばらく走ると、険しくはないが山道に差し掛かる。道路の舗装は途切れ、行き止まりになってしまう道もある。途切れた道のその先へも行ってみたいと思うのは自然の成り行きである。クロスバイクやロードバイクでは乗り入れができない道、かつてはオフロード用のオートバイで分け入った道もある。2台の自転車で走れるところまでは行った。さらにその先へ行くためには、マウンテンバイクがあればいいと思うようになった。
 
 自己流の走りではあるが、6年間で2台合わせた走行距離は4万㎞になろうとしていた。ところがマウンテンバイク選びにはそれまでの経験があまり役にたたない。直接アドバイスを受けられる知り合いもいない。マウンテンバイクに関する本や雑誌を買い込んで、にわか知識を仕入れた。自分の流儀で乗り始めてしまえば何とかなりそうな気がした。

マウンテンバイクはまったく用途の違う自転車とはいえ、これまでの2台とイメージの近いものを探すことにした。ネットの書き込みやカタログが大いに役に立った。ロードバイクと同じARAYAの製品、マディ・フォックスを選んだ。「泥だらけの狐」、命名もいい。マウンテンバイクの多くはフロントフォークサスペンションを装備するが、この自転車は前にも後ろにもサスペンションがない。フルリジット。これまでの自転車と基本構造は同じ。大きく違うのはディスクブレーキがついていることとタイヤのサイズ、それにハンドルの幅くらいのものである。
     
 基本の作りが同じとはいえ、乗りだしてみると全く性格が違う。鈍重な感じはするものの、ギア比が小さいので漕ぎだしは重くない。太いタイヤと幅広のハンドルが抜群の安定感をもたらす。河川敷や未舗装の道に乗り入れるにも抵抗感がない。無理をしなければ急な登坂もできる。途中で引き返していた道をさらに先へ進めそうである。この歳になっても、新しいものや知らない場所に出会えるのは嬉しい。この歳になってから、始めたいことがあるのはもっと嬉しい。


ARAYA Muddy fox MFB (2018年型)
新しい自転車が家に来た日 (2018. 8. 10)
ハンドルの幅が広い、タイヤの幅も広い  
ブレーキがディスクなのもこれまでと異なる
   この自転車なら川の中も走れる    
道のないところまでも行けそうである




2 件のコメント:

  1.  こんばんは。
     またまた新車導入されましたね。
     画像を拝見しますと、かなり本格的なマウバですね。
     これですと相当なラフの中にも突っ込んで行けそうな感じですね。これから益々行動範囲が広がりそうですが、くれぐれもお気を付けください!
     コンクリートで固められた川よりも手付かずの源流で竿を出すほうが何十倍も楽しいと思っている釣師からのアドバイスです。
     自転車も同じく人工的なアスファルト道路よりも自然道のほうが断然楽しい!と徐々になってくるものとお察ししますが、そのうち調子に乗りすぎてドボン!!というような危険な目に合わないようにだけはくれぐれもお気を付けください。
     老婆心ながらご忠告申し上げます。

    返信削除
  2.  いつもていねいに読んでくださり、ありがとうございます。
     確かに、にわか知識と我流だけで、道なき道に踏み込むのは危険だと
    自分でも思っています。
     まずは、ぼちぼち、歳相応に参ります。
     ところで、渓流釣りに、MTB1台、いかがですか。
     釣ることよりも、乗ることにはまるかもしれません。

    返信削除