冬をむかえる

冬をむかえる
'25.1.22 山を見て走る

2021年7月31日土曜日

今日はどちらへ

 連日の猛暑。早起きは苦手なので、朝初めて外の空気にふれるのは7時過ぎになる。そのころには、気温は既に途方もなく上昇していて、配達された新聞を取りに行くだけで背中が焼ける。早い時間に起きていて、気温が上がるにつれて身体を慣らしておけばいいが、すでに熱くなった空気の中へ出ていくのは厳しい。

 それでも、天気がよければ自転車には乗りたい。さて、今日はどちらへ。その発想は、暑くても変わらない。熱中症対策さえすれば、出かけても大丈夫だろうと判断するのは、身体のコンディションをそれなりに保てているということだ。

 木陰ばかりで暑さをあまり感じない夏向きのコースがあればいいのだが、おあつらえ向きのコースはなかなか見つからない。山の中を走れば樹々の間の陰の多い場所を走ることはできるが、アップダウンは避けられない。この暑さの中、坂を登るのは難行苦行である。平坦なコースを選べば、陽ざしを遮るものがない。太陽と焼けた路面からの熱とに挟み撃ちで(あぶ)られる。ときおり熱風が吹く。事程左様にコースを選ぶのは難しい。

走行会仲間と走るときには、いつものメンバーが揃ってから、各自の体調やその日の風向き、時によっては雨雲の動きなども考えて、その日に走るコースを考える。近場の状況に比較的詳しい自分が、メンバーの意見や希望を入れて、行き当たりばったりにコースを考えながら走ることが多い。

先日の不定期走行会では、多度神社に午後2時に集合、休憩時間もゆったりとって3時間ほど走るということになった。仲間がそれぞれに言うには、何度も走った場所ではあるが、できればこれまで走ったことのない道を探したい。南東の風がきついので、風の影響を受けないコースがいい。走行距離を40㎞以上は確保したい。さらに、夕方から観たいテレビ番組や畑仕事があるので、5時半には集合場所にもどりたい。さて、これらをすべて満たして走ることができるのか。コース設定係の力量が問われる。

 多度神社を出発して、普段は通らない小さな集落の間の細い道を抜ける。往路は向かい風になるが、集落の間をぬって走れば風の影響は少ないし、知らない道を通り抜けることになる。その後、桑名の市街を抜け、城南干拓地の開けた場所に出る。海の匂いを感じながら初めて行く干拓地を巡ると走行距離は20㎞を超えた。帰路は揖斐川の堤防を追い風に乗って快走。風は味方になって背中を押してくれるので、気分よく帰ることができた。

 初めての道を通り抜け、風の影響は最小限。この日の走行距離は46㎞。集合場所へ帰り着いたのは515分。ほぼ、すべての条件を満たしたことになる。いつもこんなにうまくいくとはかぎらないが、このときは当意即妙。みなさんのご希望成就。

 暑さにうだるこの時期、どうやって走るかよりも、どこを走るかが肝心要。朝夕の涼しい時間に走るということも考えられるが、朝に弱い私はどの方面に出かけるかに勝負をかける。さて、今日はどちらへ。


梅雨明け宣言の翌日
今日からは暑い

陽がすこし傾きかけて
それでも暑い

向こうも暑い
こちらも暑い
暑さを突き抜けても暑い

涼やかな水の音を聞ききながら
木陰を走る
こんなコースはうれしい

馬を水辺に連れていけても
馬に水を飲ませるのは難しい
自転車は水辺に連れていっても
水を飲まないが乗り手は涼しい

番外:
コースを選ばず
近場で遊ぶ



2 件のコメント:

  1.  自転車を通じていろいろな方と交流を深めておられるのが素晴らしいです。
    一日という時間を無駄に使わず、常に何かをしてみようという冒険心、探究心、そして子どものような無邪気さも失っていないところが、ブログを通して伝わってきます。それが年相応以上の若さを保つ秘訣なのですね。
     
     さて不定期走行会は、メンバーが各自の希望をその日の気分でランダムに並べ、それをMARIOさんがまとめて出発というパターンのようですね。

    『ぽつんと一軒家』ではありませんが、未知の部分へ足を踏み入れるのはワクワク感があって、歳をとっても楽しいものです。

     ぜひこれからも工夫を凝らしながら、わがままな仲間たちをうまくまとめて走行会を続けてください。とりあえず、あと10年が目標でしょうか。

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  2.  時間を無駄に使わないという境地には至りませんが、幸い浪浪の身なので、時間は潤沢にあります。退屈をしない程度にやることがあるというのはありがたいことです。時間はあるけど暇はない、というところです。悠々とまではいかなくても、自適に生活を送れたらいいです。

    「子どもみたいやね」とよく言われますが、それは最上の褒めことばだと思っています。遊ぶ子どもの声を聞いているのではなく、自分が遊ぶ人でいたいです。

     今年、69歳なので、10年のといわず、あと20年。そうすれば、走行会は近所の話題くらいにはなるかもしれません。

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