バックミラーといえばほとんどの人には何のことだか判る。では、これを日本語では何というか、すぐには思い浮かばない。「後写鏡」という。道路運送車両の保安基準第44条「後写鏡等」に規定されている。軽車両の自転車には装着義務がないが、公道を走るほとんどの車両に取り付けなければならない。
自転車点検の合言葉「ぶたはしゃべる」に、バックミラーのチェックは含まれていない。駅の駐輪場に置かれた自転車を見ても、バックミラーがつけてあるものは少ない。法的な装着義務がないのだから当たり前か。
雑誌の愛車紹介記事などに登場する自転車で、バックミラーを装着しているものは見たことがない。あまりお洒落な代物でもないからか。
長い間オートバイに乗っていたので、走行中はいつも後方を確認するのが当たり前になっている。自転車にもバックミラーがないのは不安だ。最近買った新しい自転車にも真っ先にバックミラーを取り付けた。これまでの自転車で、何種類かのバックミラーを試している。ためらうことなく、自分では定番と思っているものを選んだ。
最初にスポーツ自転車に乗り始めたときにはバックミラー選びに苦労した。バックミラーは是非とも欲しい。欲しいけれど大きなミラーは目立ちすぎて不格好だ。空力などさしたる影響はないとはいえ、いかにも空気抵抗が大きそうだ。
小さなミラーは後方が見えにくい。取り付け位置にも苦労する。取り付け方によっては振動で視界がぶれる。鏡面がプラスチックのものはすぐに曇る。手ごろなものが少ない。取り付けのお手本もない。自転車のどこにどう取り付けたものか。試行錯誤を重ねた。
いくつもミラーを試して、キャットアイのバーエンドミラーに落ち着いた。これはハンドルバーの先端にしっかりと固定できる。小さな円形で邪魔にならず後方視界が確保できる。小さいけれど大きな安心材料。
今更バックミラーの話というのも間が抜けているようだが、自転車にもぜひ欲しい保安部品だと思っている。法令で義務付けられていなくても、使ってみればその良さが光るアイテムだ。
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前方を凝視していても 背景が追いかけて来る |
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振り向いたはずなのに 前を向きつづけている |
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| 静止した時間の切れ端も |
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虚像として捕捉され 丸く区切られた姿が 拡散する光になって 後方に拡がっていく |





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