’26.5.8 一期は夢よ

2026年8月22日土曜日

バックミラーの話

  バックミラーといえばほとんどの人には何のことだか判る。では、これを日本語では何というか、すぐには思い浮かばない。「後写鏡」という。道路運送車両の保安基準第44条「後写鏡等」に規定されている。軽車両の自転車には装着義務がないが、公道を走るほとんどの車両に取り付けなければならない。

 自転車点検の合言葉「ぶたはしゃべる」に、バックミラーのチェックは含まれていない。駅の駐輪場に置かれた自転車を見ても、バックミラーがつけてあるものは少ない。法的な装着義務がないのだから当たり前か。

 雑誌の愛車紹介記事などに登場する自転車で、バックミラーを装着しているものは見たことがない。あまりお洒落な代物でもないからか。

 長い間オートバイに乗っていたので、走行中はいつも後方を確認するのが当たり前になっている。自転車にもバックミラーがないのは不安だ。最近買った新しい自転車にも真っ先にバックミラーを取り付けた。これまでの自転車で、何種類かのバックミラーを試している。ためらうことなく、自分では定番と思っているものを選んだ。

 最初にスポーツ自転車に乗り始めたときにはバックミラー選びに苦労した。バックミラーは是非とも欲しい。欲しいけれど大きなミラーは目立ちすぎて不格好だ。空力などさしたる影響はないとはいえ、いかにも空気抵抗が大きそうだ。

 小さなミラーは後方が見えにくい。取り付け位置にも苦労する。取り付け方によっては振動で視界がぶれる。鏡面がプラスチックのものはすぐに曇る。手ごろなものが少ない。取り付けのお手本もない。自転車のどこにどう取り付けたものか。試行錯誤を重ねた。

 いくつもミラーを試して、キャットアイのバーエンドミラーに落ち着いた。これはハンドルバーの先端にしっかりと固定できる。小さな円形で邪魔にならず後方視界が確保できる。小さいけれど大きな安心材料。

 今更バックミラーの話というのも間が抜けているようだが、自転車にもぜひ欲しい保安部品だと思っている。法令で義務付けられていなくても、使ってみればその良さが光るアイテムだ。

前方を凝視していても
背景が追いかけて来る

振り向いたはずなのに
前を向きつづけている

切り取られた景色の断片も

静止した時間の切れ端も

虚像として捕捉され
丸く区切られた姿が
拡散する光になって
後方に拡がっている

2 件のコメント:

  1. べーえんべー2026年8月26日 17:18

     今回も「後写鏡」という言葉や「ぶたはしゃべる」の合言葉など、大変興味深く拝読しました。

     ブログを読みながら昔を振り返っていたのですが、中学校に入学した際、地元の流行っている自転車屋さんで3段変速の自転車を買ってもらいました。確か右側にバックミラーがついており、なかには左右両方につけて自慢げに乗っている仲間もいたものです。その後、ダサいと感じて外してしまったのか記憶から消えてしまいましたが(笑)、高校時代にオートバイに乗り始めてからは、安全のために後方確認がいかに大切かを痛感しました。

     車も昭和50年代はフェンダーミラーが主流で「視認性が高く安全」とされていたのが、いつの間にかスタイリッシュなドアミラーへ移行していきましたよね。最初は「見づらいな」と思いつつも、慣れとは恐ろしいものでそれが当たり前になっていきましたが、見た目と安全性の両立というのは昔から永遠のテーマなのだと感じます。

     MARIOさんが所有される4台すべてにバーエンドミラーを装着し、目立たない形でさりげなく安全を確保されているのは流石です。気になってスポーツサイクリストのバックミラー装着率を調べてみたところ「10%未満」とのことで、少々がっかりしてしまいました。

     自転車の交通ルールが見直される昨今だからこそ、見た目にとらわれず、MARIOさんのように「自分と周囲の安全を守る工夫」をスマートに嗜むサイクリストが増えてほしいものですね。

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    1.  歩道を走っているだけなら、後ろから何かに追い抜かれることはないので、自転車にバックミラーは不要かと思います。

       自転車も車道を走るという原則が強調されるようになってからは、自動車に後ろからどんどん追い抜かれるので、後方を確認していないと恐ろしい気がします。

       ヘルメットの着用と同じように、自転車にもバックミラーの装着が義務付けられてもいいのではないかと常々思っています。

       本来、前方しか見えないのに、後ろまで振り向かずに見ようとすれば、どうしても不自然な装置が必要で、不格好になるのかもしれません。スタイルを壊さないかっこいいバックミラーを探すのも安全対策のひとつですね。

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