自転車に乗るようになって、天候が気になるようになった。長期予報や雨雲レーダーをチェックする機会が増えた。予報はかなり正確なので、晴雨については1週間先までほぼ見通しがつく。予報を見ても確認できないのは風の状態である。天気図を見れば翌日の様子くらいは見当がつくが、素人予報士には正確なことが判らない。
予定した遠出が、雨のために中止せざるを得ないということもある。雨の日にはできるだけ自転車に乗らないと決めているので諦めがつく。問題は風である。風向きと強さは、予報とは変わることが多い。絶好の自転車日和とばかりに家を出ても、目指す方向から強めの風が吹いているとたちまちテンションが下がる。ペダルを踏む力も鈍る。
最もきついのは向かい風の中、登坂路にさしかかるときである。坂はいつか登りきってしまう。視界の先に路面が見えなくなる処で坂は終わる。風は終わりが見えない。運よく弱まることもあるが、そうでない限り吹き続ける。こんなに休みなく吹き続けられるものかと感心する。自動車を運転していると、よほどきつい風でない限りその影響は感じない。オートバイに乗っていても、横風を受けない限りは苦労することは少ない。自転車に乗っているからこそ風の力を如実に体感する。
自分の行く手を阻まれるというのは嫌なものである。若い頃は、前から向かってくるものには、何にでも猛然と挑みかかっていた。最近は丸くなった。長いものには巻かれろ、風には逆らうな、である。逆らうほどに風圧が強まる。軽いギアを使ってゆっくりペダルを踏んでいれば、自転車はとにかく前には進む。押し戻されるほどの強風になったら、自転車を降りればいい。前を向いている限り、いずれ目的地に着く。たどり着けなくても、目的地に近づくことはできる。だめなら引き返して、出直せばいい。
風向きが一転、あるいは自転車を方向変換して追い風を受けるようになれば、しめたもの。これほど快適なことはない。追い風を受けて軽快に走る。速度はどんどん上がる。そこが下り坂ならさらにスピードに乗る。誰かが密かに支えてくれていても、それには気がつかず、自分の力でやり切っていると思いがちである。追い風はそれと同じ。自分の脚力が増したのだと錯覚する。
強い追い風に乗って軽快に飛ばしていると、思わぬ落とし穴もある。ちょっと曲がった途端、強烈な横風を受ける。これが怖い。自転車は軽い。簡単に煽られてあわや転倒、ということになりかねない。人生にもよく似たことはある。
横槍を入れたり、横車を押したり、それに、横恋慕をしたり。どれも褒められたことではない。追い風だ向かい風だと気にしているが、横から吹く風が一番の曲者である。
後ろの決戦地の旗竿も風で曲がっている 遠出には良くない日 帰りに追い風を受けられそうでありがたい |
四日市市富双緑地にて 後方に小さく中部電力川越火力発電所の煙突が見える |
煙突の煙がまっすぐ上がる 無風 こんな日は幸せである |
逆風をついて関ヶ原に行った日 街中で恐竜(ブラキオサウルス?)が出現 風の日は異常な現象が起きる!!? |
こんばんは。
返信削除風のことについて云々ありましたので、釣り師からのアドバイスです。
釣り師にとっても、天候とともに風を詠むことは極めて大切であります。
今のところ、このWindyというサイトが最も役に立っています。
一度、騙されたと思って、覗いてみてください。
https://www.windy.com/35.080/136.575?gfs,2020-03-15-07,35.078,136.572,15
早速のアドバイス、ありがとうございます。
返信削除Windy、見ました。これは優れものです。
さすがは、一流の釣り師、備えが違いますね。
今後とも、ジャンルを超えたご助言をお待ちしております。
HK(懐かしいですね、話変わるけど…)、
先日教えていただいた、某釣り師のブログも
大変、興味深く読ませていただきました。